Master Doll 【BTS】完 (ページ30)

今日:12 hit、昨日:3 hit、合計:292,363 hit

... ページ30

__JKside

夜の9時過ぎ。

今日は早めに仕事が終わり、
宿舎に帰る前にダンスの練習をしようと、
事務所にやってきた。

JM「明日早いから早めに帰ってくるんだよー」

て言っていたジミニヒョンとAの顔を
脳裏に浮かべながら、ストレッチをする。

最近あの２人の笑顔が似てきました。

餅が2つに増えました。

もうすぐカムバ。

ワールドツアーも始まるし、

今回のツアーで、
日本に滞在する期間が長いんだよ！

覚えた日本語で、
またコンビニに行こっと。

ストレッチが終わり、
ダンスを始める。

靴と床が擦れる音は、
俺が一番好きな音。

時間を気にせず踊り続けていたら、
ポケットに入っているスマホが震えだす。

画面には《ホソク》の文字と、

《23:54》と言う文字が。

「やば...！もうそんな時間...っ」

画面に映る緑の受話器をスライドして、
スピーカーに耳を当てる。

「もしもし。
今から帰ります」

『今、ホソクと
事務所前?に来ています』

ヒョンとは違う、
優しくてキーの高い声が耳に伝わる。

「A？」

『はい』

あ、そっか。
ホソギヒョンのスマホを借りて電話してくれたんだ。

「今外に向かってるから」

『分かりました』

切ろうとするAに声。

「まって。
このまま繋げてて」

一瞬だけ静かになる受話器先。

『何話しますか？』

「そうだなー、
夕飯はなんだった？」

『BBQのチキンでした』

「うわ！まじか、
俺も食べたかった」

『ジョングクの分もありますよ』

「本当？
よかった。」

ダンスルームから10分で着く
事務所の玄関。

...

あれ？
あの子てあの...新入りスタッフさん？

何してんのかな？

スンリさんがいる部屋の扉のガラス部分から中を覗く。

何やってるんだろう？

ゴミ箱を漁る彼女。

まっ良いや。

帰ろう。

俺は気にもせず、
ホソギヒョンとAが待つ車へと向かった。