sweet pea ページ9
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人の出入りが激しい、韓国一の高さを誇る芸能事務所の前で立ち尽くす。
｢ヤバい…、吐きそう。｣
胸に手を当てて息を深く吸う。
｢よし。｣
自分に鞭を打って、SM本社に足を踏み入れた。
受け付けのお姉さんに話しかける。
SMは受付嬢も美人揃いなんだな…て、緊張を紛らわそうとした。
｢すみません。この方を呼んで頂けますか？｣
以前貰った名刺をお姉さんに渡す。
名刺を見るなりお姉さんは目を開いて頷く。
｢A A様ですよね？
案内をするよう受け賜っております。｣
お姉さんが受け付けから出てくると、私の前に立ち｢こちらへ。｣と案内を始めてくれた。
案内された部屋には、私に声をかけた男性とそれから…、
｢初めまして。A Aと申します。｣
SMentertainment創立者である、イ･スマンさんや代表者様などかズラリと並んでいた。
絵面が強いメンツに圧巻され初っ端から記憶が無い。
気づけばイ･スマンさんに案内されながらレッスンルームへ向かっていた。
｢ここが普段練習生達が使ってる部屋だよ。｣
イ･スマンさんは躊躇うことなく扉を開けた。
音に気づいた練習生達が一斉に後ろを振り向く。
イ･スマンさんに気づいた練習生達が一斉に頭を下げ挨拶をした。
｢｢｢お疲れ様です。｣｣｣
何十人といる人達が頭を下げている姿は迫力である。
｢今日から仲間になるAくんだ。｣
｢A Aです。宜しくお願いします。｣
練習生達に向かって頭を下げる。
すると、イ･スマンさんは私に向かって話し始めた。
｢ここは通常の練習生達がいて、隣のここより広いレッスンルームには"ルーキーズ"と言われるデビュー間近の練習生達がいるよ。
Aくんは、デビュー枠じゃ無いからこっちでお願いするね。｣
｢はい、分かりました。ありがとうございます。｣
部屋から出ていくイ･スマンさんの背中を見送り、改めてレッスンルームを見渡す。
すると、何人かの人達が話しかけに来てくれた。
｢初めまして、何歳？｣
｢16歳です。｣
｢じゃ、あっちの子達と同い年だね。｣
どうやら、年齢別でグループが分けられてるらしい。
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作者名：ゆうなす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時：2022年9月29日 18時
