【NCT】Flower【TY】 (ページ24)

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red spider lily ページ24

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《今夜のゲストはNCTからテヨン･マーク･ジャニーが登場！
お楽しみに！》

テヨンさんがデビューしてから約２年が経った。

そして私はついに高校の卒業式を迎えた。

｢卒業おめでとー！｣

騒がしく私の作業室に入ってくるSEVENTEEN兄さん達。

バーノン兄さんから花束を受け取ると、その後ろからケーキを持ったスンチョル兄さんが入ってきた。

「はい、願い事して。｣

「それって誕生日じゃ？」

「いいからいいから！早くロウソクを消すの。」

スンチョル兄さんの隣で笑うジョンハン兄さんに急かされる。

カラフルなケーキの上でロウソクが光を放ちながら立っていた。

胸の前で両手を繋ぎ願いを込める。

作曲家としてデビューした私は、少しづつ曲の提供をしている。

そんな私の一番の願いは、提供ももちろん依頼も増える様になること。

そうなれば、またテヨンさんに会えるかな…なんて思ったり。

｢…終わった？｣

ケーキを持ってくれてるスンチョル兄さんの腕が震えてることに気づいた。

急いでケーキを受け取ると、ミョンホ(THE 8)兄さんやミンギュ兄さんが写真を撮ってくれた。

その後は、兄さん達からプレゼントを貰ったりと幸せな時間を過ごした。

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｢卒業式の後は盛大に祝わなきゃ！｣

人生で初めての大量のプレゼントに目が回る。

｢こんなに貰っていいの？｣

｢もちろん！プレゼントしたいほど、Aちゃんには助けられてるからね。｣

現役アイドルが華やかに笑ってそう言ってくれた。

｢ありがとうございます。｣

沢山祝福して貰えてるのに何故か物足りなく感じてしまう。

胸の真ん中がポッカリと空いたような、そんな物足りなさ。

そう考えていると、壁に掛けてあるモニターが光る。

そこには私の両親の姿があった。

｢卒業祝いにご両親に映像を送って貰ったんだ。｣

｢サプライズしたくてさ！｣

私の隣でジフン(ウジ)兄さんとスングァン兄さんがそう教えてくれた。

《A、卒業おめでとう。》

最初に話し出したのは父だった。

《元気にしてるか？
韓国ではお兄さんお姉さんに囲まれて幸せに過ごしてると聞いたよ。
沢山の人に愛されているみたいで安心だよ。》

ゆっくりと視界が滲んでいく。

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