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私はPLEDISの練習生とSMの練習生をかけ持ちしている。
今はSMを中心に、たまにPLEDISでも練習する。
その"たまに"に出会うデビューしたてのSEVENTEEN兄さん達。
｢Aー！久しぶりじゃん！｣
腕を広げて近寄ってくるクプス兄さんと、その隣で呼びかけてくれたホシ兄さん。
｢お久しぶりです！デビューおめでとうございます！｣
いつか渡そうとPLEDISの事務所に来る度、鞄に潜めていたプレゼントを渡す。
｢何これ？｣
｢デビュー祝いです。｣
プレゼントの中身は、私が集めた兄さん達の写真で作ったアルバムだ。
｢すげぇ！こんなに撮られてたの！？｣
キラキラした瞳でページを捲るホシ兄さん。
｢おかげで苦労しました！｣
わざとらしく苦笑いを作ると、額をクプス兄さんに突かれた。
｢ありがとう。｣
タレ目がよりタレ目になる。
隣でホシ兄さんも微笑んでくれた。
気に入ってくれたようで良かった。
すると、後ろからジョンハン兄さんとジュン兄さんが近寄ってくる。
｢Aじゃん。元気にしてた？｣
ジョンハン兄さんが、私の頬を両手で包んでくる。
｢はい！毎日ダンス出来るほどには！｣
｢それは良かった。｣
ジョンハン兄さんの後ろで、３人がアルバムを楽しそうに見ていた。
｢今日はこっち？｣
｢はい。久しぶりにPLEDISの練習生に会うので、人見知りが再発してます。｣
｢皆喜ぶんじゃない？｣
兄さん達に手を引かれながら練習生のレッスン室に向かった。
｢なんか綺麗になったね。｣
急にジュン兄さんが私に向かって言ってきた。
驚きのあまり一瞬フリーズする思考。
｢…あ、ありがとうございます！｣
ゆっくりと緩む頬を思わず隠してしまう。
｢なに？恋でもしてるの？｣
恋バナが好きなジョンハン兄さんがニヤニヤした顔で聞いてくる。
その後ろで驚いた顔をするクプス兄さんとホシ兄さん。
｢え、A彼氏いるの？｣
｢どこのどいつだ？｣
｢ちがっ！彼氏じゃないですよ！！｣
脳裏にテヨンさんの顔が浮かび上がる。
｢私の片思いです。｣
自分の言葉で現実を再確認してしまい、胸が強く締め付けられた。
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作者名：ゆうなす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時：2022年9月29日 18時
