【NCT】Flower【TY】 (ページ42)

今日:17 hit、昨日:21 hit、合計:139,432 hit

Begonia ページ42

.

あれから定期的なテヨンさんとメッセージのやり取りをしていた。

仕事も人間関係も、そしてテヨンさんとの関係も、全てが絶好調だった。

念願だった依頼も沢山来るようになった。

「えっ、Aさんって女性だったんですね！」

「そうなんです。男性だと思いましたか？」

「歌詞が力強かったので…。」

「男っぽい性格してるらしくて…。」

「そうは見えないです！」

少し前から1人で営業にも行くことになり、今では人見知りも少しマシになった。

「───という感じのイメージなんですが、どうでしょう？」

「いいですね！彼らに合ってると思います。」

ある男性アイドルグループの曲を作ることになった。

私が作った曲がタイトル曲になるかもしれないから力が入る。

「彼らに会ってみますか？」

「え、いいんですか？」

プロデューサーさんの隣にいた女性がそう尋ねてくれた。

実際に会うと歌手やグループの色が分かるから、会えるのはすごく有難い。

「大丈夫ですよ。ぜひ会ってください！」

プロデューサーさんにも許可をもらったので、尋ねてくれた女性と二人でスタジオへ向かった。

現在彼らはアルバム制作の流れを特典映像として動画を上げるため、録画しながらレッスンなどを受けているらしい。

「ここがNCT DREAMがいるスタジオですよ。」

そう今回提供させてもらうのは、テヨンさんがいるNCTのサブユニットであるNCT DREAM(通称ドリム)。

私より年下の子達が多い。

女性が静かに扉を開けると、扉付近には沢山のカメラやスタッフさんがいた。

「…お邪魔します。」

カメラに入らない小さな声を呟いて入る。

カメラが向いた先には、楽しそうにレッスンをするメンバー達がいた。

「凄いですね。」

大人数のスタッフの目なんか気にしてないのが芸能人なんだと感じた。

ドリムの中には見知った顔もいる。

「マークもヘチャンくんも、髪色が変わってる。」

髪色が変わっていた２人は、知らない人に見えるほど雰囲気も変わっていた。

スタッフの隙間から顔を覗かせながら、ドリムのダンスを見ていると、スタッフの一人からカットの声がかかる。

「今日の撮影はここまでにします！」

｢「ありがとうございました！」｣

.