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悠太さんば新しく仲間入りしてから数日後。
また新しく仲間が加わった。
｢Hey、A！｣
私と同い年のマーク。
人見知りの私にも気さくに話しかけてくれて、何より気にかけてくれた。
｢HI、マーク。二人は？｣
彼のカナダノリに合わせるのも慣れてきた。
｢ヒョン達はプロデューサーに呼び出されてる。｣
｢最近忙しそうだもんね。｣
レッスン室の鏡を背にして座る私達。
｢マークもテヨンさん達と同じグループでデビューするんでしょ？｣
｢そうみたい。｣
｢そうみたいって、他人事みたいだね？｣
｢まだ実感無くてさ。｣
きっと、マークと練習出来るのも数えるくらいだけなんだろうな。
せっかく仲良くなれたのに。
｢ユタヒョンから聞いたんだけど、Aってテヨンヒョンが好きなの？｣
口に含んだ水が前へ吹き出そうななった。
｢ゴホッ…、え？なんで？？｣
むせ返って息がしにくい。
｢いや、ユタヒョンが言ってたから。
｢Aちゃんは絶対にテヨンが好きだ。｣って。
何か、やけに自信満々だったから。｣
出会って数日の悠太さんにバレていたことに驚きを隠せない。
｢本当なの？｣
クリクリした目が私を見つめる。
｢…うん。｣
事実を認めると、マークは｢そっか。｣と言って黙り込んだ。
｢でもね、今の関係を超えるつもりは無いの。｣
そう告げると、マークは眉を垂れさせながら驚く。
｢なんで？｣
心底不思議そうな声だ。
｢だって、好きな人の夢を応援したいもん。｣
精一杯の大袈裟な笑顔をマークに見せる。
｢分からない。｣
マークは私の気持ちに納得いかないらしい。
｢好きなら恋人にしたいじゃん。
Aは欲が無いね。｣
マーク、私は欲が無いんじゃないの。
欲を出さないようにしてるの。
私の存在が鎖にならないように。
荷物にならないように。
テヨンさんは優しい人だから。
私が告白したら真剣に考えて悩んでくれる。
でも今のテヨンさんには、悩みを増やしたくない。
｢私の一番の望みは、テヨンさんがアイドルとして大成功することなんだよ。｣
それにテヨンさんは私を好きにならない。
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作者名：ゆうなす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/b115645c0f1/
作成日時：2022年9月29日 18時
