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地方大会1日目は団体戦のみで女子は制服の上にジャージを着て男子の応援として荷物置き場に来ていた
山之内「やらかした！！弽忘れた……」
小野木「はぁ？！！」
山之内「弽を持ってないと失格なんでしょうか……？」
山之内は顔をだいぶ青ざめて滝川に聞いた
滝川「落ち着け遼平、そこにあるのはなんだ？」
山之内「あ！出してたのかーまじ焦ったぁ」
滝川の指さす山之内の足に挟んであったのは黄色の弓具袋
トミー先生「緊張することはない。いつものように自分の射をすることじゃ」
滝川「自分で考えて引く、自分の射だな……よし！まずは腹ごしらえだな」
良い笑顔でいう滝川に男子は苦笑いした。今の時間帯がお昼時ではないからだ
滝川「時間微妙だからな、腹減って弓引くの辛いぞー」
白菊「1回戦目終了は2時ですわね」
花沢「今の内食べとくのがいいかもね〜」
すると小野木はお手洗いに行こうと立ち去った……
Aと竹早、山之内は昼食引換券を使いみんな分のご飯を貰いにロビーにいた
山之内「九条さん持てる？」
A「大丈夫。山之内って姉か妹いるんじゃない？」
山之内「え？なんで？」
A「距離感」
山之内「え？！ごめん！近かった？姉ちゃんがいるんだけど」
ハッとして顔を少し赤らめた山之内は後ずさりした
A「違うよ、心理的距離間。男子高校生って小野木みたいにツンとしてるのが多いけど山之内はナチュラルに親切」
山之内「ナチュラルに親切？」
復唱する山之内にAは頷いた
A「静弥は1人っ子感があるのに兄がいるよね」
竹早「そういうAは妹がいそうなのに1人っ子だよね」
昼食を手に入れた3人はみんなが待つ荷物置き場に戻ろうとすると山之内は困ってる様子の2人組を見つけた
山之内「……ごめん静弥、弁当頼む」
山之内は昼食を竹早に渡してさっきの2人組の元へ駆けつけていきその様子をAと竹早は微笑んで見ていた
竹早「なるほどね、ナチュラルに親切」
A「(あの女の子、愁の妹……応援にきたのかな)」
以前藤原に妹の写真を見せてくれたことを思い出した……
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
