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翌日の地方大会個人戦、風舞からはAだけが出場し準備していた
昨日帰ってから滝川に弓を引くことをしばらく禁じられた鳴宮の顔は暗いが選手の射を研究するように見ていた
予選で4射2回、合計8射したのち男女共に6中以上の者が決勝で射詰競射をする
「「よーし！」」
Aは流れよく8射皆中を決め拍手が鳴り響く
「やっぱ優勝は藤原と九条さんだろうな」
「九条さんってなんで風舞？桐先だと思ってた」
部員は退場していくAの姿を見ながら周りの話声を聞いていた……
滝川「うん、この調子で決勝がんばれよ」
トミー先生「Aさんの射はいつ見ても美しいのう」
A「ありがとうございます」
Aは決勝に出る準備をしていると如月に話しかけられる
如月「あのさ九条さん、大会終わったら話あるんだけどいい？」
A「今でもいいけど」
如月「いや、これから決勝だしそっちに集中してもらって……」
A「そんな顔して話持ち掛けられる時点で集中はないでしょ」
如月「ごもっともです」
如月の申し訳なさそうな顔を見てAはため息をついて立ち上がる
A「別にあなたたちのことが頭の片隅に残っても実力は変わらないから心配しないで。それより私の射を県大会に続き辛気臭い顔でまた見られても気分が悪いわ、妹尾たちの顔を真似てなさい」
滝川とトミー先生を引き連れて待機場所に行くAの後ろ姿を如月はぽーっと見ていた……
「「よーし！」」
花沢「すごいよ！！ずっと中ててる！」
白菊「すばらしい集中力と忍耐力ですわ！」
決勝にて6中した選手がどんどん退場していく中Aと桐先の女子部長2人だけずっと中て続けているが7射目で桐先が外しAが的心に中てる
この時Aの優勝が決定した……
「「優勝おめでとう！！！」」
荷物置き場にてAを囲みみんなが祝いの言葉をかける
表彰式も終えAは静かな屋外に出て如月と向き合っていた
如月「準決勝、昨日の俺たちの射どう思った？」
昨日学校に戻り滝川と鳴宮のちょっとした口論を見てAは苛立った記憶が新しい
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作者名：奏 | 作成日時：2023年2月6日 10時
