拾いました (紫)

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潰れた村上さんは安田さんが送っていった





そして今私は、大倉さんと一緒にタクシーに乗っている





なんか、話があるからって聞いたけど、、





「あの、、忠義くん、はなしって」





「…うん、あんま大したことやないんやけど、

信ちゃん、最近元気なかったやん、」




「あの人、あんまり潰れるほど飲むってあんまり無いんやけど、

最近は飲みに行くとめっちゃ飲んでるみたいやねん、、」





「…そうなんですか、、」





「多分、Aちゃんに会えてないこととかで、寂しいんやろうけど、、」





TVでは、そんなこと全然感じさせないのに…





「だから今日、会って欲しかったんよ、」





いろいろあったけど、私も久しぶりに村上さんに会えて、安心した





「そしたらやばかったわ笑

あんな飲んでたら、覚えてへんと思うけどな笑」





忠義くん、優しいんだな、





メールの文面とかでも村上さんを心配してるのがすごく分かるし





「ただ、Aちゃん、

こんなに時間がかかってんのも

信ちゃん、事務所と揉めてるみたいなんよ」





「…えっ、？」





「詳しいことはよお聞かれへん、

なんで揉めてんのか、例の彼女のことなんかも分からんから、、」





「あの、それ、大丈夫なんですか…？」





「うん、事務所も信ちゃんのことは取っておきたいと思うし、大丈夫やと思う、

ただ、しばらく険悪な空気になってるだけやから」





そのあと、まあ揉めてる人はよくおるしな、と付け加えるように言った







そんなことを話していたら、マンションに着いた




忠義くんはタクシー代を払ってくれて、


大丈夫です、とは言ったんだけど





「何言ってんねん！

付き合わせたのは俺やからな、当たり前やん」




って言われて断られた





「あの、今日はいろいろありがとうございました、

いろいろ教えてくれたし、村上さんにも会えたから、、」






「ええねん、俺がやりたかったんやからな、」




「信ちゃんも、あんまりAちゃんのことほっといたらあかんわ〜、

悪いヤツに狙われるかも分からんのに」



忠義くんはニヤニヤ笑っている



「…忠義くん？」




「何でもあらへん、」




そのあと、手の甲にキス、された




「っ！？///」




「信ちゃんがあんまりほっとくから

おしおき、や」

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