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いつもよりも少し早く起きて、何も無かった病室に退屈しのぎに何を置いてやろうか考えてた。
すると、布団の擦れる音が聞こえて、崇裕の方を見るとうっすらと目を開いた崇裕が俺を見ていた。
「……おは、よぉ」
掠れた声がそう言うのを聞いて、崇裕がやっぱり生きてることを実感して涙がこみ上げる。
崇裕の元に駆け寄った俺に、崇裕はいつもみたいに笑った。
「…泣き虫、やなぁ」
「だって、崇裕、…よかったぁ……！」
俺の頭をポンポンと力なく撫でた崇裕。
看護師さんを呼んで、医師に連絡を回してもらう。
するとすぐに病室に来てくれた先生は、崇裕の様子を見て、"回復力がすごいですね！"と嬉しそうに笑ってくれたから、誇らしくなって俺も笑う。
崇裕も照れ臭そうに笑ってた。
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作者名：ひなこ | 作成日時：2022年12月17日 22時
