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崇裕は、流星から出てきた言葉に耳を疑った。
「は、はぁ？意味わからん…全然おもろないで、それ」
「本気です。……………中間家は、もうこの町まで特定してる。早く逃げないと、崇裕様まで」
「いや、ちょっと待って？そんな訳ないやん、だって今日、早く帰ってくるって、仕事、仕事が……長引いてるだけで、望は絶対帰ってくるやろ……？」
「……じゃあなんで、俺がこの鍵を持ってたと思いますか」
流星が持っている家の鍵。
崇裕が余った布で作った、世界に一つしかないヘンテコなキーホルダーが付けられた鍵。
そのキーホルダーは、赤黒く染まっていた。
なんで望が。
なんで、なんでなんで。
視界が涙で溢れかえる。苦しくて、息も出来ない。
「な、なんで………………」
「お話は後にしましょう。荷物をまとめて。俺は崇裕様をお守りしたい」
「嫌や……！この家、俺がおらな、望帰ってきた時に…」
「崇裕様……望はもう、この世にいないんです。今は貴方様が生きることだけを考えてください」
「なんで！？なんで望が死ななあかんの！？」
「中間家に背いたから！！！婚約を破棄して逃げてしまったから！！！だから……望は……！！」
流星は思わず大きな声を上げた。
目の前で驚いた様子の崇裕の頬を撫でる。
流星の手にこびり付いた望の血が、うっすらと崇裕の頬に血色を落とした。
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ひなこ(プロフ) - はまさん» 素敵なコメントありがとうございます！お互いを想い合う重い雰囲気で書くように心掛けていたお話なので、そういう風におっしゃっていただけると嬉しいです…！criminal編も気長にお付き合いいただければと思います！ (2023年1月30日 11時) (
レス) id: 899898d885 (このIDを非表示/違反報告)
はま(プロフ) - 初コメ失礼します！ 誰よりも崇裕のことを想ってる望かっこいいし、健気な崇裕が可愛すぎて爆発しました…！！恐怖が待ち構えているかもしれないのに駆け落ちの覚悟を決める2人の愛が素敵です！素敵な小説ありがとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2023年1月30日 0時) (レス) @page27 id: 5db2b05125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなこ | 作成日時：2023年1月17日 21時
