第11Q ページ12
杏「さつき、これがあの青峰君?」
チョイチョイ、とさつきの耳元に口を寄せ言う。
桃井「そうだよ!」
青峰「あ?誰だお前」
見下されるのは何かムカつくな。
小学校で私より背が高い人はそういなかったし。
何よりコイツ心の中で私の事チビだと思ってそうだし。
んな思いは私の隣の奴に向けろよ!
杏「うーん...どちらかって言うと青峰君より黒峰君の方が似合ってる気がするのは私だけかな」
青峰「初対面で失礼すぎんだろお前」
見下された事の怒りで言う。
いや、元々こういうクソみたいな性格なのだ。
嫌味を言うのは日常茶飯事。
桃井「うんうん、もっと言っていいよ杏」
青峰「おい、それでいいのかさつき。幼馴染がめっちゃ貶されてんだぞ」
赤司「大丈夫、そんな時は言い返してやるんだ」
青峰「オーイまた変な奴来たよ何なのコイツら」
キリッと真顔で言う赤司はもはや変人扱い。
桃井「(大ちゃんがバカで仕方ないから)紹介するね!こっちがさっき友達になった杏。そしてこっちが杏の幼馴染の赤司くん!」
()の中がバカには見えてないようだ。
私もバカだけど他人に向けられた悪意にはすぐ気付くぜ、そっちに関してはもう職人なんで。
悪口ネタ帳とか作っちゃってるんで、私。
青峰「あ、もしかしてお前オレと同じ1年?」
背を見て言ってやるな。
涙目になるぞ、赤司が。
赤司「ああ、そうだが」
青峰「1年で1軍ってホントすくねーのな。」
杏「いや、例年なら最初のテストで1軍になれる奴はいないらしーぞ」
青峰「マジかよ!よかったわ1軍になれて」
「やりぃ!」
と、心の底から嬉しそうにガッツポーズする青峰君を見て、純粋だなと思うのは当然の事。
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作者名:ふーき | 作成日時:2017年4月24日 18時