再会 31 ページ31
.
side.晴
『 ……言われなくても分かってるの。
ほんとしょうもないって。』
『 …………でも、そのしょうもない人生に
晴は1ミリも関係ないでしょ。』
今にも泣きそうな顔をして去って行く彼女を俺は引き止めることが出来ず、その後ろ姿が見えなくなるまで動けなかった。
晴 「 …クソ、」
行き場のない俺の言葉は、彼女に届くはずもなく。
空気と一緒にどこかへ消えていく。
……情けねえ、バカが。
晴 「 また、胸が…っ 」
痛くなる。
ぎゅっと心臓を掴まれたように、切なくなる。
「 何してんだっ! 」
晴 「 いった…!」
後ろを回ったばあさんに持っている杖で思いっきり叩かれる。
「 何やってんだいっ、追いかけるんだよ! 」
「 謝って、出直しな!!」
ばあさんには杖で指示をされ、ほれほれと急がされる。
.
……謝る?
おかしいだろ、
だって俺は今日の為にパンケーキだって、!
…あいつのために……!!
晴 「 あいつの、為に… 」
" そのしょうもない人生に晴は1ミリも関係ないでしょ。 "
Aに突き放された。
………ただそれだけなのに。
俺は膝から崩れ落ちた。
晴 「 …っ、あれ、」
………なんだよ、
胸の奥が気持ちわりぃ……____
.
1655人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆんまる。 x他1人 | 作成日時:2018年4月19日 18時