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再会 O4 ページ4

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side.晴



嘘だと思った。



またアイツがここに戻って来るなんて。
またこの体温を感じることが出来るなんて。



またお前の名前を呼べるなんて。




俺にとって全てが愛おしくて夢のように感じた。


脅されてるとか今はそんなのどうでも良くて、
俺はただ目の前に居る彼女の存在を確認した。








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『 ………ねぇ晴。皆見てるけど、いいの? 』


晴 「 あっ、いや、」


優しい声でそう言われ初めて気付く。
慌てて彼女から離れた。




そんな俺を見て彼女は可愛いと笑う。







晴 「 ……うるせえ 」


どうしても緩んでしまう口元を必死に手の甲で隠した。

鋭いAはこれが照れ隠しって事をわかってる。





晴 「 そ、そういえば俺っ、
って居ねぇ… 」


ついさっきまで俺を見ていたのに彼女はあっという間に俺から離れてしまう。



…………あの時だってそうだった。







" ごめん、私ね、アメリカに行きたいの "


そう言って、いとも簡単に俺から離れていった。



ずっと、ずっと一緒だと思ってたのに。

急に裏切られて暫く立ち直れなかった。





晴 「 ……… 」



どうして彼女は今帰ってきたのか。

どうしてそんな切なそうに笑うのか。




気になるけど、耳を塞ぎたくなる自分がいた。







海 「 Aさん!お久しぶりです 」


杉 「 帰ってきたんですね 」



『 うん。何か2人とも随分かっこよくなったね 』



海斗と杉丸と楽しそうに話す彼女は前よりずっと大人っぽくなった。







容姿も性格も。全てにおいて俺の上だ。



1歳しか変わらないのに、俺の方が断然子供で。

弄ばれてるみたいで気に食わない。









………だけど、




『 ねぇ晴、皆に会いたいな 』





晴 「 …部外者は勝手に連れてく主義じゃねえけど、しょうがねぇから連れてってやる 」


『 相変わらず上からだなぁ。 』






…彼女のそばに居られるんだったらもうどうだっていいと思えた。



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作者名:ゆんまる。 x他1人 | 作成日時:2018年4月19日 18時

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