再会 2O ページ20
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『 送ってくれてありがとね 』
健 「 いーえ。じゃあね 」
『 バイバイ。また今度 』
健人くんと別れを告げた後、
改めて自分の家を見つめた。
『 変わってないよね、』
以前と全く同じの家。
強いて言えば花の種類とか。
( 一同お待ちしておりましたよ、Aお嬢様。 )
『 それは良かった。嬉しいわ 』
お母様は居ない。
私が小さい頃に飛行機の墜落事故で亡くなってしまったから。
そしてお父様はまだ海外に滞在しているから、家には召使いと私のみ。
これもお父様が無理矢理頼んだのだろう。
……変なところ過保護なんだから。
『 ……… 』
無音なこの部屋も一人で食べる食事も全く楽しいものでは無い。
小さい頃からお父様とお母様は仕事三昧で私のことなんか見ていなかった。
こんな身分のせいで私はいつも独りぼっちで少しだけ無邪気に遊んでる小学生が羨ましかったり。
まあ、今はもう慣れたけど。
あっちでもお父様は仕事ばっかだったし。
『 はぁ、 』
……でもやっぱり寂しい。
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『 一条Aです。親の都合で5年間海外に滞在していました。宜しくお願い致します。』
少し堅苦しい挨拶が私は気に入らない。
正直こんな風に育てられた人生にも後悔しかない、
私は普通に生きていきたかった。
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" 安心しろ。俺が守ってやるから "
唯一私の人生に足を踏み込んできたのは晴だった。
たった一人だけだった。
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( 質問いいですか?? )
1人の男の子が席を立った。
質問、ね。
『 あ、はい 』
( 一条さんは婚約者とかって居るんですか?? )
……無礼って御存知ですか??
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作者名:ゆんまる。 x他1人 | 作成日時:2018年4月19日 18時