第30話 ページ31
ロボ太さんはほんとに
幸せそうな表情で食べてくれた
それに満足感を覚えたAも
フレンチトーストを口に運ぶ
いつもよりちゃんと味がして最後まで
完食することができたのは何年ぶりだろう､､､
その日は何をすることもなくゴロゴロして過ごした
テレビをBGMに知らない単語が
出てきたロボ太にその意味を教える
時々彼らを愛でて、ベランダでぼーっとしてみたり
ご飯を食べて、ロボ太にお菓子を食べさせてみたり
そんなふうに暇で充実した時間は
あっという間に過ぎていった
ロボ「お風呂上がったで！」
A「ん、抜いた？」
ロボ「ん！掃除もしといた！」
A「ありがと、助かった」
もう夜になってしまった
今夜は満月雲ひとつ無い空に大きな月が輝いている
ロボ太もAもあとは布団を被って寝るだけだ
いつもは睡眠時間が1番なA
でも今日だけは布団に入りたくなかった
A「今夜は月綺麗だよ」
ロボ「せやねぇ､､､ほんま綺麗や」
電気を消した真っ暗な部屋
頼りになるのは月明かりだけだ
2人揃って窓のふちに腰掛けてベランダに足を出す
ロボ太の横にはチーノとシャオロン
Aの横にはうつとシッマとショッピが座っている
A「､､､楽しかったぁ」
ロボ「？､､､俺も楽しいで」
A「ありがとぉね」
ロボ「？､､､おん！」
A「ほんとありがとう」
ロボ「ありがとうってお礼やろ、？A！､､､なんのお礼なん、？なんのやつ？なんかの挨拶？」
どこか虚ろな瞳でお礼しか言わないAに
ロボ太は不安そうな表情でAの顔を覗いた
A「､､､別れる時って挨拶ふたつあるの」
ロボ「え？」
A「またね、と、バイバイ」
ロボ「､､､へぇ、でもなんで今別れる時の挨拶、？」
A「またね、は､､､また会おうねっていう意味」
ロボ「､､､へ、へぇ､､､でもなんで、？」
A「バイバイは､､､サヨナラって意味、ただのお別れの時に言うんだよ」
ロボ「､､､」
ロボ太の言うことには耳も貸さず
Aは口を開けて話すことをとめない
次第にロボ太は黙ってしまった
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風鈴になりたい - 初コメ失礼します。何回読んでも泣けます。こっちにもしあわせをありがとうございますｯ (9月3日 6時) (
レス) id: 2b7a591288 (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 何回読んでも同じとこで泣きます 学校で読んで泣きました ヤバい しあわせ (8月24日 20時) (レス) @page35 id: 552a25aaf1 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 本当に何回も何回も全部読んでます。内容を思い出すたびに泣いて。私もこんなふうに幸せになりたいって願って虚しくなって。それでも泣くとすっきりする。だから私はまたスッキリしたくて来ました。これからもずっと癒しとして見させてもらいます。長文失礼しました。 (8月9日 21時) (レス) id: 4c8bbb53c1 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 「暗闇の中の、たった一つの淡くて綺麗で強かな光」って感じがして、とても温かな気持ちになれました…第2章見てきます！ (2023年4月11日 5時) (レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - 第1章だけでもこんなにおもしろいのにまだまだ先があると思うと最高ですね!そしてみんなの上司への好感度が殺意にまで来てる事実w (2023年1月22日 8時) (レス) @page35 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さや
x他1人 | 作成日時：2022年3月4日 19時
