【アイナナ】ZOOLの年上マネ

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「んじゃ、帰る。2人とも元気でね？」


「帰るってどこに」


「んー、とりあえず会社方面行くよ」


「俺たちは17のAを探そうか。心配だし」



そう言い、私に微笑む2人の頭を撫でる。万理は「なに…」と怪訝な顔をし、千は少しはにかんだ。この先の事を考えると泣きそうになって、2人のことを抱き締めた。



「…ぅ、千。何があっても曲は作り続けてね。音楽も続けて。私たちはずっと千の味方だし、いなくならない。絶対だよ」


「うん」


「万理。万理は心配しなくても大丈夫、だと思うんだけど…うん、大丈夫。もしバラバラになっても会えるから。」


「分かってる」


「うん、アンタたち会えてよかった。音楽、頑張ってね！私はずっとファンだから！！」


「当たり前だろ」


「うん、じゃあ、またね」



2人の頭をもう一度撫でて、背を向けると視界が突然明るくなった。



ーー



「あれ！千と万理！！」


「A…17歳？」


「どこ行ってたんだ？」


「えっとね〜、…アレ？どこ行ってたんだっけ…？？あれ！？すっごい幸せだったんだけどな〜！」


「ふ、何だよそれ」


「とりあえず仲良さそうでよかったよ〜！！ほらほら、行こ？万理の家だよね？」


「いつの間にそうなったんだよ…まあいいけど」


「あれ、千それどうしたの？買ったの？」


「うん、Aに買ってもらった」


「何その冗談。いつも以上に意味分かんない！」



[もしみんなが、高校生の鳳田ちゃんに会ったら]編、終了




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