【アイナナ】ZOOLの年上マネ

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※過去のお話です


百side



(回想)



「すいません！！迷惑かけてばっかで…」


「あはは、大丈夫だよ百くん。気抜いて？」


「僕も気にしてないから大丈夫」



万さんと千さんのライブのリハーサル。オレも裏方の仕事をさせてもらっていたのだが、どうも上手くいかず、何回も失敗してしまう。

万さんが「一回、休憩しよっか」と声をかけてくれた。ああ、上手くいかないな。と思いながら、オレも弁当を食べようと座った。



「もーもせ、お疲れ」


「Aさん…」


「Aちゃんでいいってば。どしたの？暗いよ〜？」


「Aちゃんにも、ごめんなさい…オレ、迷惑かけてばっかで…」


「万理も千も言ってたでしょ？気にしてないって」



「でも」と言うオレの言葉を遮って「それ、美味しい？」と言い、明太子を指差すAちゃん。「美味しい、よ」と言うと、口を開けた。



「ええ？」


「明太子食べたことないの。ちょうだい！」


「嘘でしょ？」


「ほんとほんと。はい、入れて」


「え〜…はい」



「ん！美味しい〜！！」そう言いニコニコ笑うAちゃんに相変わらず自由だなあ、と思う。



「じゃあお礼に、私のおかずをあげよう」


「え！鮭…いいよ！食べなよ」


「んーん！明太子くれたじゃん、あげるあげる」


「いや、でも…んぐぅ」


「ふは、どうよ？美味しいでしょ？鳳田家の鮭」


「……おいひい」


「それは良かった」



思ったより美味しかったから、お弁当の白米を口にたくさんいれる。「若いね〜」と言うAちゃんに、「そんなに歳変わらなくない？」と言う。



「いやいや、変わるよ。もう私体力ないもん」


「それは嘘すぎるでしょ！」


「あ、バレた？？さっすがだね百瀬〜やるぅ！」


「も〜、そういうとこあるよね〜！」



「あ、やっと元気出てきた〜。よかった〜」




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