【アイナナ】ZOOLの年上マネ

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「A」


「やだ、無理」


「食べろ。不健康だ」


「それだけは無理。キャベツもブロッコリーもちゃんと食べるからいいでしょ」


「残すな」


「勘弁して。千が1番知ってるでしょ」



私の目の前に差し出されたのは、大嫌いな椎茸。今日も百くんの皿に入れたら、それを千が箸でつかんで私の口の前に持ってきた。



「やだやだやだやだ！！食べたくない！！」


「子どもみたいなこと言うな。僕たちより年上のくせに」


「そんなこと言わないで……百くぅん」


「Aちゃん、今日だけは頑張って食べな」


「分かった、分かった。…ちょっと深呼吸だけさせて」



大きく息を吸って吐く。そして目を閉じて、覚悟を決め、口を開けると入ってくるソレ。食感が苦手だ、とかうわ味がとか思いながら咀嚼する。



「うぅ…、うぅ」


「偉いじゃない」


「無理、本当嫌い」


「みず」


「はい」


「もう椎茸なんか食べないから」



そう言って机に突っ伏すと百くんが頭を撫でてくれる。それに「すき…」と言うとあはは、と笑われる。



「あれ？照れちゃってる？？百くん照れちゃってる？」


「A、小学生みたいなことするな」


「本当だよね〜千」


「…ちぇ、ごめんって」


「も〜しょうがないなあ」



そう言ってくれる百くんに笑顔を向ける。それに千は口角をあげ、私のグラスにお酒を注いだ。



「さすが千。愛してる」


「お酒がまずくなった気がする」


「ふざけんな」


「ちょちょちょAちゃん！落ち着いて！！」




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