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自業自得 ページ40

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あれからもう一度、試合を見にきてくれたAちゃん。




しっかり俺のユニフォームを買わせて(苦労した)、ちゃんと見える位置に座らせて(非常に苦労した)、観戦してもらった。





前回よりもルールは覚えていたみたいで、あのプレーがどうだのあの選手がどうだの、と甘い知識で感想を必死に述べてくれた。






何より、俺が夜部屋を訪れてもずっとユニフォームを着たままだったのが嬉しかった。相当楽しんでくれたみたい。







どうやら会場にいた現地のイタリア人ファンとも仲良くなれたみたいで。


最近ちょっとイタリア語が上達してる気がする。





コミュニケーション能力の高い人は、言語を習得するスピードも早いんだなとしみじみ感じた。










ちなみに、Aちゃんからはまだキスの許しを得てない。



というか最近近づくことすら拒否されることもある。





「ちょっと恥ずかしい」とか言われるけど、こっちはかーなり傷付いてますからね。








今も、俺の家に招いたはいいものの、ずっと離れた距離でパソコンを触ってる。








ストレッチとか諸々のルーティンを終えた俺は、完全に手持ち無沙汰。



テレビのチャンネルを回してみるけど、これと言って見るものもなく。






メガネをかけてキーボードを叩く彼女は真剣そのものだけど………そろそろ構ってくれても良くない?






俺、犬かよ。と思うけど、放置しているAちゃんが悪い。








ソファの足元に背中を預けるようにして座っている彼女。




後ろに回り込み、足で体をロックしてみる。



「うわっ」という声とともにギロリとこちらを睨んで見せる彼女。何その反応?傷付くんですけど〜。







「仕事終わったー?」



「終わんないです、誰かさんの邪魔が入るから」






ほら足どけて、とペシペシふくらはぎを叩かれる。


足に力を入れて筋肉見せつけてやっても、無視。







もーむかつく。


邪魔してやりたくなった。









両手で彼女のほおを挟み、上を向かせる。





むにむにのほっぺが潰されて、不満そうな表情のAちゃん。






「はにふるんでふか」



「え?なんて?」



「もーーーーーーーー!はなへーーーーーー!」






足をジタバタさせて暴れ始めたから、解放してあげる。





と、そのまえに







「!?!?!?!?」







おでこに一回、軽く口付けた。







俺を放置したんだから、自業自得ね。





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〇〇(プロフ) - いつもお話読ませて頂いてありがとうございます。ドキドキハラハラしますね。楽しみです。 (4月23日 11時) (レス) @page41 id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
Yajirushi.(プロフ) - 〇〇さん» 読んでいただきありがとうございます( ; ; )更新速度が遅く、申し訳ありません。楽しんでいただけますと幸いです! (4月6日 23時) (レス) @page33 id: 475853de31 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります! (4月5日 20時) (レス) id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yajirushi. | 作成日時:2024年3月3日 0時

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