うちに ページ18
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コーヒーを買ってからベンチに向かうと、Aちゃんはいなかった。
すぐ来るだろうと思いつつ、ずっと花束を抱えているのは非常に恥ずかしいので。
横に置き、コーヒーを飲む。
いい感じに夕日が傾いてるけれど、来る気配はない。
いや、この光景超恥ずかしいんですけど。
他に人が来るわけじゃないけど、なんとなく居心地悪くてタブレットを取り出す。
けど、ソワソワして集中できない。
あー、もうなんで今日に限っていないの。
我慢の限界で、ついにLINEを送った。
��来ないの？��
30秒ほどして既読になり、返ってきた言葉は
��取り込み中��
あー、もうだめ、心折れそう。
いやそりゃ忙しいと思うけどさ。でも、なんで今日？
自分のタイミングの悪さに項垂れていると、突然スマホが震えた。
NATSUMEからの着信。
「……もしもし」
��あ、夏目です。今いつものとこですか��
「そ。来ないでしょ？」
��ちょっと取り込んでて。もしかして、待ってました？��
うん。待ってたよ。首を長ーくして。キリンくらい。
なんて、言えるはずもなく。
「いや、今来たとこ。ちょっと風あるし帰ろっかなって」
��なるほど��
……沈黙。ほんとに来る気ないんですか、お姉さん。
俺、あなたのために恥ずかしげもなく花束なんて持っちゃってるんですけど。
一緒に飲みたくてゆっくり飲んでたコーヒーはもう冷えたし、なんなら夕日ももう沈んじゃいそう。
言いたいことが喉で引っかかって、出てこない。
何秒にも感じる沈黙を破ったのは、Aちゃんの救世主のような言葉。
"じゃあ、うちに来ません？"
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〇〇(プロフ) - いつもお話読ませて頂いてありがとうございます。ドキドキハラハラしますね。楽しみです。 (4月23日 11時) (
レス) @page41 id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
Yajirushi.(プロフ) - 〇〇さん» 読んでいただきありがとうございます（ ; ; ）更新速度が遅く、申し訳ありません。楽しんでいただけますと幸いです！ (4月6日 23時) (レス) @page33 id: 475853de31 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります！ (4月5日 20時) (レス) id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yajirushi. | 作成日時：2024年3月3日 0時
