お出かけ ページ15
.
オフの日。
一通りの家事を終えて、軽くトレーニングをしてシャワーを浴びて、服を選ぶ。
今日は、Aちゃんを誘った。
「お礼」という口実を使って。
クローゼットを開けて、シャツとパンツを選ぶ。
いつもより少ししっかり目に髪をセットし、鼻歌なんか歌ってる自分に、引いた。はしゃぎすぎ。
どこに行きたい？と聞くと、どこでもいい、と答えたAちゃん。
せっかくだから遠出しよう、と車で出かける提案をした。
長く一緒にいられそうだし。
とか考えてる俺、やばくない？
自分に引くくらい、欲が出てるよ。
.
家の前で壁に寄りかかり、スマホをいじって待っていると、階段を降りてくる音がする。
若干緊張しちゃって、すぐに振り向けず、気付かないフリをしていたら。
「お待たせしました」とスマホの陰からひょっこり顔を出すように笑うAちゃん。
そして、俺の服装を見るなり「あ！真似した！」と自分の服を指差す。
シンプルな白シャツに、デニム、スニーカーというカジュアルな服装が、おれと全く同じだった。
ゆるく巻かれた髪に、ゆらゆらとピアスが揺れている。
「俺9:00からこの格好だから、Aちゃんが真似したんでしょ」
「ざんねーん、昨日から決めてました〜」
駐車場に向かって2人で歩く。
昨日から決めてた、って嘘でもちょっと嬉しくなる俺、めっちゃ単純。
助手席に誘導すると、失礼しまーすとドアを開ける。
シートベルトを締めると、「お願いします！」と元気のいい声。
「まずはご飯でもいかがですか、お姉さん」
「名案ですね、さすがです」
「じゃあ出発しまーす」
「お願いしまーす」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
〇〇(プロフ) - いつもお話読ませて頂いてありがとうございます。ドキドキハラハラしますね。楽しみです。 (4月23日 11時) (
レス) @page41 id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
Yajirushi.(プロフ) - 〇〇さん» 読んでいただきありがとうございます（ ; ; ）更新速度が遅く、申し訳ありません。楽しんでいただけますと幸いです！ (4月6日 23時) (レス) @page33 id: 475853de31 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - とてもおもしろいです。続きが気になります！ (4月5日 20時) (レス) id: 17708f6b5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yajirushi. | 作成日時：2024年3月3日 0時
