冒険の書【5】 ページ8
冒険の書【5】
陽菜「それでイレブンはどうしてデルカダール王国にやってきたのだ？」
イ「それは・・・」
イレブンは自分の身に起こったことを話始めた
イレブンが言うには自分が16歳の誕生日の時に成人の儀というものがあるらしくそれで彼の幼なじみのエマという女の子と神の岩に登ったらしい
そこで魔物に襲われ絶体絶命になった時イレブンの左手の手の甲にある痣が光って魔物に向かって雷鳴が落ちた
その事を儀式が終わった後に母親に話したら母親からイレブンは勇者の生まれ変わりだと言われた
そして母親から首飾りを渡されイレブンの祖父の遺言に従いデルカダール王国に向かい城で勇者と名乗ったら地下牢に入れられたということらしい
陽菜「そうなのか・・・それは辛かったであろう・・・」
イ「それよりも早くここから出ないと・・・・・・！！」
陽菜「そんなに焦ってどうした？」
イ「僕が牢屋に入れられた時にグレイグ将軍が言っていたんだ！」
イ「僕がいた村にホメロス将軍が探索に向かっているって！！」
陽菜「ということは奴らは勇者を育てたという罪で村の者達を・・・・・・」
クルル「...。チッ、知っちまっていたよ俺様はな。」
イ「僕が王様に言ったせいで・・・・・・！！」
陽菜「ならば、ここから早く出て村に向かわなければな。」
イ「え・・・・・・。」
陽菜「イレブン、ここから貴様の村までどれくらいだ？」
イ「えっと、１日くらいかな」
陽菜「１日か・・・・・・今から間に合うかは微妙だな」
クルル「...。陽菜。🏍️ならあるぜ？俺様が作った。」
イ「でも、デルカダールの人達は僕がいたイシの村は知らないみたい。ホメロス将軍が探索から戻ってくるまで3日かかるって言ってた。」
陽菜「そうか、なら今からでも充分間に合うな。」
イ「一緒に・・・行ってくれるの？」
陽菜「さすがにここまで知ってしまった以上放っておくことはできんからな。」
勇者がこの世界ではどういう存在かはまだ分からぬが少なくとも村人達には罪はないはすだ・・・・・・。
イ「ありがとう！！」
陽菜「別に貴様のためではない、ただ勇者を育てただけで村人を襲うという奴らの考えが気に食わないだけだ。」
クルル「クックッ。ツンデレだねぇ。」
陽菜:ううぅうるさぁぁぁぁい！
陽菜:ふん。
イ「うん、それでもありがとう！！」
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作者名：ひな | 作成日時：2024年3月18日 22時
