冒険の書【3】 ページ6
冒険の書【3】
陽菜「困ったな・・・・・・。」
クルル「どうすんだよ。」
本当ならこの失礼な兵士に対してキレるところだが王様に会うまでは騒ぎは起こしたくはない
かといって私が勇者だと示す物なんて・・・・・いや、一つだけあったな
クルルは、謎の青年。で勇者に仕える人。
陽菜「ならこれでどうだ？」
私は左手の甲にある痣を見せた
すると兵士の一人で急いで城の中に入っていきしばらくすると戻ってきた
兵士2「先ほどは大変失礼いたしました。国王がお待ちですので、どうぞお入りください。あの青年、本で見たことがある。まさか、勇者に仕える人！」
と兵士達から許可を貰ったので私達は城の中に入った
〜デルカダール城〜
陽菜「何とか城の中に入ることができたな。これで王様から話を聞くことができるな。」
クルル「そうみてぇだ。」
ということで王様がいる王の間に向かった
王の間の扉を開いて中に入ると左右にそれぞれ兵士達が一列に並んでいた
私達はそのまま真っ直ぐ進み王様がいる玉座の前に行った
デルカダール王「よくぞ来た、旅の者よ。わしがデルカダールの王である。」
クルル「クークックック。始めましてですね？モーゼフ・デルカダール3世様？」
デルカダール王「何故わしの本名を...はっ、謎の青年は全てを見通すからか。」
デルカダール王「そなたがここにいる理由は先ほど兵士から聞いた。自分以外の勇者を探しているそうだな？」
陽菜「そうだ」
先程の者は、勇者に仕える人物。
デルカダール王「もし、そなたが本物の勇者であるならば恐らく手の甲にアザがあるはず。」
陽菜「これのことか。」
私は左手の甲にある痣を見せた
デルカダール王「うむ、そのアザこそ勇者の印！」
デルカダール王「皆の者よ！喜べ！今日は記念すべき日！この国に二人目の伝説の勇者が現れたのじゃ！」
とデルカダール王が言うと王の間にいる兵士達が一斉に叫んだ
陽菜「今この国に二人目の勇者が現れたって言ったのか！？もしやもう一人の勇者について知っているのか！？」
クルル「クックッ。」
とデルカダール王に詳しく話を聞こうとした時黒い鎧を着た男が私の目の前に来た
グ「まさか、もう一人勇者がいたとはな・・・・・・。何を企んでいるか知らんが貴様の思い通りにはさせんぞ！勇者め！」
クルル「クッ。どうやら嵌められちまったようだなぁ。」
黒い鎧を着た男がそう言うと同時に王の間にいる兵士が武器を構え私の周りを囲った
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作者名：ひな | 作成日時：2024年3月18日 22時
