冒険の書 その13 ページ16
イレブンside
僕は過去に会ったおじいちゃんの言葉を信じてイシの大滝に行った。
イレブン「ここだよ」
おじいちゃんに言われた通りその場所を掘った。
イレブン「あった......」
中には手紙が2通と、青い石が入っていた。
カミュ「手紙か。一つはかなりボロボロだな。」
クルル「へぇ〜。」
イレブン「うん。読んでみるね」
イレブン。
貴方がこの手紙を読めるようになった頃、私はもうこの世にはいないでしょう。
貴方が生まれてすぐ、故郷のユグノアの地が魔物に襲われました。
私は貴方を逃すので精一杯でした。
いいですか、イレブン。心ある人に拾われ、立派に成長したらユグノアの親交国である、デルカダールの王を頼るのです。
貴方は誇り高きユグノアの王子。そして忘れてはいけないのが、大きな使命を背負った勇者でもあります。
勇者とは、大いなる闇を打ちはらう者のこと。
いずれ、この言葉が何を意味するのかわかる時が来るでしょう。
イレブン......
一緒にいてあげられなくてごめんなさい。
無力な……母を…許し……て……
『イレブンのお母さんの手紙みたいだね……そっちの手紙は?』
クルル「...。」
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月19日 20時