【刀剣乱舞】人間恐怖症【ブラック本丸】

14.ギメイ ページ16

A「嘘……ついてたんですね。完全には、信じていませんでしたが…」




鶴丸「嘘つけ。毎日楽しそうに、話に来てたじゃないか。


それに…」







少し目の色が黒くなると、

鶴さんは…






鶴丸「俺は特にそれといった主にずっと仕えてこなかったからな。

人と共に墓に入れられたと思ったら、墓を暴かれてまた持ち出される…





藤森神社……俺に関係するんだ。

そこから藤森を取ったんだ、完全に嘘というわけではないだろう？」





そこまでして笑わなくてもいいのに。







そんなことされて、人を恨まないわけないのに







A「美しい物を前にするほど、人間は欲を出す………。


ねえ鶴さん、







何でそんなに笑顔で居られるの…？」









誰よりも人を恨んでるはずなのに







鶴丸「無理なんかしてないさ。



ただ、昔のようにただただ転々と主が変わっていく人生に飽き飽きとした自分がいてな。



生きていくには驚きが必要。

驚きがなけりゃ、枯れてしまうのさ…
あの時のように…


君はあの時の俺に似ていた。だから声をかけたんだ」




そんな理由、信じるわけないのに。




綺麗事を言う人は好きじゃない。




始めと途中まではみんなそうだから、

きっと出来る、今ここでやめたら後悔するよ、とか。



出来ないってわかったら、あわれむか気まずくなるか、何もなかったのように過ごすか。






A「…………そう…。じゃあ、私はそろそろ行くので。光忠とか探してそうだし…」







鶴丸「ああ。いきなり連れてきて、すまなかった。またな！」









鶴さんと別れた後、私は無事に光忠と合流した。









一方で___









鶴丸「美しい物を前にするほど、欲を出すのは人間だけじゃあないぜ。





もう一度…会えたんだ、


これからは驚きに満ち溢れた日常が、送れそうだ。」









狙う者は増えるばかり___



ああ









欲深いですね___

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