【d!】愛しい彼らとミダらな日々を (ページ36)

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☆★茶番☆★ ページ36

You side

目が覚めた時、私は図書館にある机で寝てしまっていた

『ん…むぅ?』

??「おはようございます。Aさん」

優しい声音で話し掛ける人物は私の髪をサワサワと撫でてくれる

『…おはよ、エミさん』

em「今回から私もこの小説に出られる事になったのでご挨拶をしに来ました」

『メタイよ』

em「結構、私を出してくれって言う読者様達が多かったんですよね。嬉しかったです」

『なんで私、ここで寝てたんだっけ?』

em「仕事の休憩とか言って本を読む訳でも無く、そのまま寝てた事を忘れていたんですか…」

あぁ、そうだった
トンちの書類チェックが面倒くさくてサボってたんだった

em「まぁ、でもこれで…」

エミさんは細い腕で私の体を包む

em「私はAさんを存分に愛する事が出来ます」

彼の服から紅茶の香りが漂う

em「これからよろしくお願いしますね、Aさん」

色素の薄い彼の目がキラリと輝いた気がした

私はエミさんと別れ図書館から出る際、窓から白い軍服を着た青年が見えた

『あれって…』

その人物の事を考えながら外に出てみるとその青年はジョウロを持って植物達に水を与えていた

『ひとらん!』

そう呼ばれた青年はくるりとこちらを見てニコリと微笑んだ

ht「おはよう、A。どうしたの?」

『窓の外にひとらんの姿が見えたから…!!』

ht「え、わざわざそれで来てくれたの?」

『め、迷惑だったかな?』

ht「ううん。逆だよ…よいしょ、と」

ひとらんは持っていたジョウロを足元に置くと私の体を優しく包み込んだ

見た目からはわからない筋肉質な体に少々ビックリしながらも彼を受け入れると

ht「あ、そうだ。俺も今回からこの小説に出ることが決まったからね」

『やっぱりね!あの面倒くさがりの作者の事だから新キャラいっぺんに出そうとしてるって薄々感ずいてたよ!!』

メタイよ←

em「おや、Aさんここに来てたのですか?」

ht「あれエミさんじゃん…何しに来たの?」

em「私はAさんをお茶会へご招待をしようと…」

ht「却下。今Aは俺だけの女の子なの!!」

『え、なにこの状況』

em「独り占めはいけませんよ。私だって今回から固定キャラなんですよ」

メタイよ←

ht「だーめ。A、一緒にウサギでも見に行こ?」

em「Aさんが好きな紅茶を用意したんです。ご一緒に如何ですか?」

ht「ねぇ、A」

em「Aさん」

「「どっちにする?/します?」」