立花 彩は我慢する

いじめ？　上杉視点 ページ7

…は？

何を言っているのか、理解出来ない。

あの、正義感の塊のような立花が？

あり得ないにも程がある。

若武以外のメンバーは全員、不思議そうな顔をしている。

多分俺もおんなじ顔してる。

そんなことも気付かず、林田は話を止めない。

林:｢きっかけは、私が立花に、猫を被るのをやめろって言ったんです。｣

猫を被る？

林:｢皆さんの前では、純粋で、正義感が強い子かもしれませんけど、実は違うんです。

私、見たんです。

半年前、昼休み、立花がゴミ箱に当たっているところ。

ゴミ箱を蹴りながら、

｢マジあいつなんなん？｣

とか、

｢何で私があんな事されなきゃいけないの？｣

とか言ってたんです。

そのあとすっきりしたのか、蹴って出てしまったゴミ箱の中身を片付けずに教室に戻ってたんです。

普段、教室ではしっかりしてて発言力がある良い子だなと思ってた立花があんなことするなんてと思ってた私には衝撃でした。

でその日の放課後に、私が立花さんに苛ついてもゴミ箱を蹴っちゃ駄目な事や何か不満なことがあるなら相談に乗るよ？ってことをそれとなく優しく伝えたんです。

でも立花は、

｢は？あれ見てたの？はぁ〜↓マジ最悪何だが。

自分の身が大事だったら、それ誰にも言うなよ？

てか相談乗るよ？とか余計なお世話だわ。

別にお前なんかの力借りなくても自分で解決出来るわ

でしゃばんじゃねぇよ、ブス｣

って言われたんです。

私怖くって仲良かったこのAに相談したんです。

でもその現場を立花に見られちゃって…

その日から立花からのいじめが始まったんです。

内容は、私がゴミ箱の代わりみたいに、蹴られたり殴られたり

暴言も言われましたし、

時にはトイレの床に顔を押し付けられたりしました。

私は精神的にも身体的にも限界でした。

そんな時に、立花があなた達KZのメンバーってことを噂で聞いて若武さんに相談したんです。

そしたら今日この会議に呼んで頂いたんです。

私の話は以上です。｣

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