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episode92 ページ43

『失礼します』

その扉を開けると相変わらず整った顔をした糸師冴がいた。


『久しぶりだね、さえ』

「あぁ」


そう言うと冴は立ち上がりAの頭をわしゃわしゃと撫でた。


「貰った記録全て確認させてもらった」

『そう、役に立ってたらいいんだけど』

「十分すぎるぐらいだ」


そう言うと冴はふっとAにしか見せない優しい笑顔で笑った。


『それで今日はどうしてここに?』

「何も聞いてないのか?」

『凛が鼻血出しちゃって急いでこっちに来たから』

「そうか...お疲れ様」


なんだかいつもと違い雰囲気が優しげなさえを疑問に思いながら、目的地まで案内することになった。










------------------------







『えぇ!士道くんを!?』

「あぁ」


そう、冴が今日ここに来た理由は士道をU-20に加えるためにきたらしい。私が道を間違えていないかタブレットを覗くと一緒にさえも覗き込んでくる。


「道、間違えてねぇか?」

『間違えてないし、子供扱いしないで...!!』


タブレットを覗き込むために近づいた冴を引き剥がすためにAは冴を押すが、逆にその手を握られ逃げられなくなった。


『え?』冴のほうに目線をやると真剣な顔で言われる。


「子供扱いなんかしてねぇよ、タコ」

「少なからず俺はお前のことを1人の女として...特別(・・)な女として見てる」


『........はっ!?んぅ...え?』


ここで今日、さえが優しくしてくれていた理由も心なしか距離が近い理由も子供扱いではなく特別(・・)扱いだとゆうことに気がつくと同時に、

前回言われた言葉“お前を惚れさせてやる”その言葉を思い出して、Aは今までにないほど顔を赤くしていた。



「そんな顔したら、他の男どもは勘違いすんぞ」

『誰のせいだと...』



そこまで言うと冴は口もとに綺麗な曲線を描いて囁いた。




「俺のせいだな」

『さえ、近い...』

「...責任取ってやるよ」







すると冴はAの後ろの壁に手をつき、Aを逃げられないように覆い被さった。

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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます!更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ (2023年2月17日 7時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです( ; ; ) (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます!絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...!この作品も最後までよろしくお願いします!! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます!じっくり検討してから答えを出したいと思います...!これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小雪 | 作成日時:2022年12月3日 19時

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