episode83 ページ34
『なっ!何言って...!』
「本気だ。冗談で言うわけねぇだろ」
冴の本気で真っ直ぐな瞳に見つめられてAには返す言葉がなくなってしまった。
「...たとえお前が誰に惚れ込んでいようがな」
『えっ』
「その相手が凛でもだ」
『っ!?...なんで凛がでてくるの』
そう言うと冴はAにデコピンをした。
そのちょっとした痛みに目を瞑ったAが目を開けると前髪の隙間からふっと軽く笑った冴が見えた。
(あっ、この笑顔...)
そう立ち尽くしているAをよそに冴は「またな」と手をふり行ってしまった。
Aはその後ろ姿を眺めることしかできなかった。
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冴とAが再開してから何日かたった。
凛たちの世界選抜戦は5対1の惨敗だった...そんな三次セレクションを終えた選手たちは今、語学学習をしている。
そんな選手たちを横目にAは洗濯やら自分の仕事をこなしていた。
そんな時ある部屋を通りすぎると大きな音と怒鳴り声が聞こえて来た。
「やってられっかこんなもん!何日こんな生活させんだ!?」
「あぁ!ダメぇ!!」
「痛で!舌噛んだ!」
「アイムソーリースガソーリー...」
それは凛たちの部屋だった。
(なんだか楽しそう)と笑いながらAは洗いたての洗濯物を持って部屋の隣を通りすぎる...
するとといきなり開かれた扉から出てきた人物とぶつかった。
「あ?」
『わっ、凛...ごめん』
謝る私を見つめる凛...。実はここ最近私と凛の間には微妙な空気が流れている
その理由は全て私のせい...さえと会った事、実は昔の知り合いだった事を絵心さんに口止めされているためなんだか後ろめたくてまっすぐ凛の顔を見て話ができないからだ。
この気まずい空気が嫌でAが『勉強頑張ってね』と立ち去ろうとすると後ろから声をかけられ立ち止まる
「あぁ!Aちゃんだおっひさ〜」
『蜂楽くん...!』
「グットタイミングだねAちゃん、俺たちに英語教えてよ!」
『えっ!?』
「だって凪と玲王と同じ学校だったんでしょ?それって頭いいってことじゃんっ!」
蜂楽のむちゃぶりに困っていると潔がきて言った
「いいじゃん、ぜってー凛より分かりやすいから」
凛「黙れ」
「ねっ、お願いっ」と蜂楽くんにお願いされながら手を引かれAは部屋の中へと連れ込まれた。
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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます!更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ (2023年2月17日 7時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです( ; ; ) (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます!絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...!この作品も最後までよろしくお願いします!! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...! (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます!じっくり検討してから答えを出したいと思います...!これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2022年12月3日 19時