episode82 (冴side) ページ33
「もう大丈夫か」
『うん、ありがとう。さえ』
そう言って微笑むAの頬から名残惜が俺は手を離した。
『また会えて嬉しい』
「あぁ、俺もだ」
俺の発言に驚いたのか、照れたようにAは目線をずらした。その行動に面白くないと思った俺は無理やりAの顎を掴みこちらを向かせる。
泣いて真っ赤になった顔と潤んだ瞳は昔と何一つ変わっていない。その様子に俺は愛しさが溢れた。
「...何にも変わってねぇな」
『それは褒め言葉...？それとも子供ぽいって言ってる？』
「さぁ、どっちだろうな」
俺の発言に小さく『ばか、』と呟いて掴んでいた腕を振り払ってAが言う。
『最後にあったの何年前だと思ってるの、もう私だって大人に...』
「は？」
『え？』
今度は俺がAの発言に驚く、なぜなら俺たちは1年前に会っているから。あの冬の...雪が降っていた日。
(いや、俺だって気がつかなくても仕方がないのかもしれない。俺はあの日...)
『さえ？どうしたの？とゆうかもう戻ろう。マネージャーさん心配しちゃうよ』
「あぁ」
2人で元の部屋に戻っている途中。行きはばかみてぇに口数が少なかったくせに今はよく話すA
____凛の話を。
『そう言えば凛、ブルーロックで1番なんだよ。いっつも最後まで練習してがんばってるからこそだよね...あっ、記録見ればわかるのか...、』
そう言って頭を抱えるA。そこでなんとなく俺の心の中に嫉妬というものが生まれた。
気がついてはいた、昔から俺がこいつに向けてる感情は恋愛感情というものだ。Aとの約束が俺が本気でサッカーをやる理由の一つになってる。
でも、Aは誰に恋愛感情を向けているのだろうか。誰であろうと俺のこの気持ちは変わらない。
他の奴に笑いかけているのなら、その顔を無理やりこちらを向かせてその瞳に俺だけをうつしていたい。
“Aのそばにいたい”
「A」俺がそう名前を呼ぶと振り返り俺の顔を見上げるAに俺は言った。
「俺のプライドにかけて、お前を俺に惚れさせてやる」
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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます！更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします(￣^￣)ゞ (2023年2月17日 7時) (
レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです（ ; ; ） (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます！絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...！この作品も最後までよろしくお願いします！！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます！じっくり検討してから答えを出したいと思います...！これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪 | 作成日時：2022年12月3日 19時
