episode81 ページ32
「あぁ、いつもは弟とやってる」
『弟..！お兄ちゃんは誰かのお兄ちゃんなんだ！』
Aの発言に？を浮かべる少年。
「お前、名前は？」
『朝比奈...、A。お兄ちゃんのお名前は？』
「糸師冴」
『さえちゃん！』
「ちゃんはいらねぇ」
『さえ...？』
「なんだ」
満足そうな顔をする冴と笑顔で名前を呼ぶA
そんな2人の前にAの両親が姿を見せた。
「A！もういっつもいなくなって...心配したんだから」
『まま！』
そう言ってAは母親の腕に飛び込んだ。
「迷惑かけちゃってごめんね、Aをありがとう」
父親が優しい笑顔で冴に言った。冴はその笑顔が似てるなと感じていた。
「A行くよ。お兄ちゃんにありがとう言って」
そう言うとAはさえのもとまで駆け寄って言った。
『さえ、ありがとう。...またここに来てもいい？』
「あぁ、いつもいるから好きにしろ」
そう言って冴は初めて見せた笑顔でAの頭を撫でた。
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『帰りたくないよ〜！』
「わがまま言うな」
冴のその発言にAは頬を膨らませる。
2人が出会って1週間が経とうとしていた。しかし夏休みがずっと続くわけでもないのでAが家に帰るまでもうあと1日。今日が最後の1日だった。
『さえに会えなくなるのが寂しいの！』
その発言に冴は目を見開く。
「...別に会えなくなるわけじゃないだろ、また来ればいい。俺はいつでもここにいるから」
『嘘じゃない...？』
「当たり前だ。俺はサッカーで世界一になるからな」
『世界一...』
“世界一”その言葉がAの心に重く刺さった。
それと同時に夕日に染められながらまっすぐ自分の目標を言うさえがすごくて、かっこいいとも思った。
『Aも見たい世界一の景色』
「なら、見ればいいだろ。」
『えっ？』
「俺が見せてやる。世界一の景色を...だからお前は俺の1番近くで見届けてくれ」
『うん...約束？』
「あぁ、約束だ」
そして約束を交わした2つの影が離れていった。
また、この約束がAの夢へと変わっていくのはもう少しだけ先の話。
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小雪(プロフ) - 翔奈さん» コメントありがとうございます！更新が遅れてしまって申し訳ないです...。あと少しよろしくお願いします(￣^￣)ゞ (2023年2月17日 7時) (
レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
翔奈(プロフ) - 更新とっても嬉しいです（ ; ; ） (2023年2月16日 22時) (レス) @page47 id: 43e26a5008 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - itori0828さん» コメントありがとうございます！絶対とは言えませんが前向きにじっくりと検討してみます...！この作品も最後までよろしくお願いします！！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - Manakaさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて本当に嬉しいです。これからも楽しんでいただける作品作りを心がけます...！ (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ここなさん» コメントありがとうございます！じっくり検討してから答えを出したいと思います...！これからの更新もお楽しみに (2023年1月17日 12時) (レス) id: 3c7869de8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小雪 | 作成日時：2022年12月3日 19時
