【HQ!!】オカン組とシェアハウスしてみた

オカンその9 ページ10

「もしもし五色工さん」

「はいはいなんでしょう竹林Aさん」



茂庭さんにまたもや早め(１時間前)に大学に連れてこられ、私の一つ前の講義を受けていた五色の隣に座る


曰く、琴音さんは文系の講義に出席中で忙しいとのこと

私ってタイミング良すぎのミラクルガールなんじゃね？


五色の先輩の……天なんとかさんが言ってたものをもじる



「昨日シェアハウスしてる人に聞いた」

「何を？」

「女の子らしさについて」

「あ、そっち？」



なんか茂庭さんと似たような反応だな……

そんなに女の子らしくする事がいけないのか
結構まじめに考えた結果なんだけど



「で、聞かれた」

「何を？」

「気になる人について」

「で、誰？」

「菅原さん｡で、その時お前に聞けば分かるって言われた」

「俺？」



多分、茂庭さんの言いたい事は分かる

彼女のいる五色なら、恋がどんなものか、恋してるとどんな現象が起きるのか

本当に恋は甘酸っぱいのか


だから、茂庭さんは五色に聞けって言ったんだ



「五色が琴音さんの事好きになった時、どんな感じだった？」

「えー俺は……｡最初は可愛いなーとか綺麗だなーとか」

「うん」



私と同じだ
菅原さんの事、カッコイイなぁって思う



「その内よく話すようになって、笑ったり、怒ったり、シュンとした顔とか色々見たいなとか……」



あぁ、分かる
スパルタなオカンだけど、笑ったり怒ったり色んな顔が見たいなっていうのはある



「で、だんだんと手とか繋ぎたいなとか……付き合いたいな……とか」



うーん、それは分からない

でも、菅原さんの顔を思い出すだけで顔が熱くなるのはなんなんだろう

五色にそれを聞いてみた

すると、、、



「じゃあそれはもう、そのスガワラさんのことが好きなんだね」

「えっ」



五色は満面の笑みで私を見た

Aにも春が来た！やったね！
と言って



これが、『好き』っていう感情か……


私は菅原さんが好き……

認識しただけなのに、私の頬は丸1日紅かったらしい(五色談)

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