【HQ!!】オカン組とシェアハウスしてみた

オカンその8 ページ9

「時に茂庭さん」

「な、何でしょうAさん」

「女の子らしさってなんですか？」

「お、女の子……らしさ」



家に帰って、突撃☆茂庭さんの部屋を遂行した私

茂庭さんは家計簿を付けていた途中だったらしく、私が荒々しく扉を開けると、机の上のものをまき散らしながら椅子から転げ落ちた


そのままズンズンと進み、部屋の真ん中に座る

茂庭さんは『なに!?恋バナ!?恥ずかしいからやめよ!?』と喚いていた


そして冒頭に戻る



「女の子らしくすれば、恋心も分かるんじゃないかと思いまして」

「なんでそーゆー結果に至ったの？」

「？……恋してる女の子は身だしなみとかに気をつけてるイメージがあるからです」

「ま、まぁ分かんなくはないけど」



『ホントに経験皆無なんだね……』と呆れらてた解せぬ


と、言いつつも茂庭さんは『女の子らしさ』を考えてくれた

私も考える


思いつくのは、『可愛い』『スタイル良い』『性格良い』


…………現実は厳しいな



「女の子らしさかどうか分かんないけど、俺だったらこんな女の子がいいなっていうのでもいい？」

「大丈夫です｡むしろその方が参考にできます」

「俺は、よく笑っていて一緒にいて楽しい人……かな」

「ほうほう……」



よく笑う……
つねに笑顔ってことか

それなら私でもできそう


一緒にいて楽しいは人それぞれだから難しいな



…………やはり現実は厳しい



「じゃあ俺からも質問」

「ドンと来いです」

「気になる人って聞かれて思いつく人は？」

「菅原さん」

「なるほどね」



少し考える茂庭さん


まぁ、気になると言っても昨日の出来事のせいだし

とは思うけどそれだけじゃないような気がする
菅原さんの笑顔や怒った顔、嬉しそうな顔にイタズラを考えてる顔


それらを思い出すだけで、ジワジワと頬が熱くなっていく



「ねぇ、Aの友達で彼女いる子いたよね？」

「あぁ、五色ですね」

「その子の方が詳しいかも！明日聞いてみて！」

「ちょ、茂庭さん投げやりじゃないですか？」

「いいからいいから！さ、もう寝よ！」



グイグイと部屋から追い出され、バタンと扉を閉められた



…………茂庭さんも厳しいね

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