【HQ!!】オカン組とシェアハウスしてみた

オカンその18 ページ19

ショッピングモールに来てから約3時間

大体十軒ほど洋服屋をまわっていった


茂庭さんはヨボヨボのおじいちゃん状態になり、仕方なく休憩中

いやはや、お年玉も使わなければかなり貯まるもので今まで憧れていたワンピースやら何やらまで買えてしまった


まぁ、これを着こなせるかと聞かれたら……

無理かもしれんな！



「むむむ、菅原さんはどんな服が好きなのか……検討もつかんぞ……茂庭さ」

「もう無理だから！！あとは夜久くんに任せるから！！！」

「えっちょっと！」



茂庭さんはダダダッという効果音が付きそうな程の勢いでショッピングモールの中をかけていってしまった

ていうか夜久くん？


茂庭さんの言い残した『夜久くん』に嫌な予感を覚え、身の危険を察知し、荷物まとめて駆け出した


はずだったが


洋服の襟をガッシリ掴まれてしまい、それは叶わなかった


振り返る、その人物を確認、そっと目を逸らし、戦闘態勢へ



「何っでだよ！茂庭くんがピンチだと駆けつけてみればAのお守りかよ！！」

「離してよ夜久くん！私はァ菅原さんのために女の子になろうとしてるの！止めないで！！」


何故夜久くんが！！
と思ったが、茂庭さんを置いて下着ショップに入っている時、茂庭さんが何やら携帯をいじっていたが……


あ の 時 か



「止めねぇよ！好きにしたらいいじゃねぇかでも茂庭くんこき使ってんじゃねぇ！」

「夜久くんは女の子の気持ちが分かるの！？」

「あぁ分かるよ！！」

「えっ……」

「ガチで引くなよ！！！」



夜久くんとくだらない言い争い

通りすがる人々は私達を迷惑そうな目で見ている
めっちゃ恥ずかしいわ



「とりあえず、お前だけじゃキテレツな服選びそうだし、俺も見てやるよ」

「おわー夜久くんの選ぶ服とか想像つかねぇ……」

「なめんな」



こうして夜久くんとショッピングが継続された
解せぬ





〜その頃の茂庭さん〜


「お疲れ様です」

「あ、赤葦くん……女の子って意外とグイグイくるのね……」

「あぁ、それはAだけですね」



赤葦と夕飯の買い物をしている

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