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接し方No.36 ページ38

残り6日



「アッ……ゴメン瀬見」

「お、おう……」



残り5日



「ねぇ英太君」

「Aと花火……」

「ダメだこりゃ」



残り4日



「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙獅音んんん!!私はどうしたら!!」

「はいはい」



残り3日



「瀬見さんこれ、ドリンクデス」

「あっ、ドウモ」

「?あの二人はどうしたんだ?」

「若利君は気にしちゃダメ」



残り2日



「なぁ太一、あの二人最近静かじゃね?」

「まぁ俺らがややこしくしたんだけどな」

「それな」



残り1日



「……」

「……」

「ねぇ、英太君もAちゃんも真顔やめよ?」



当日



「ぎゃああああああ!!!来ちゃったよ!!来ちゃいましたよ!!死ねぇ!!」



この約1週間、ただただ地獄だった

最初の頃はちょっとぎこちないなぁくらいだったけど、だんだん互いに敬語になり、遂には喋らなくなった

わけわかめ


いや、こっちがわけわかめだわくそ


現在午後5時


集合時間午後6時

昨日瀬見から
『当日は午後6時に川原近くの橋に待ち合わせでお願いします』

って来てた

敬語キモッ



「そういや、天童が言ってたな……『英太君の私服クソダサいから遊びに行く時は覚悟してね』」



クソダサいって言われようもすごいよ

いや、私も人のこと言えるくらいセンスある訳じゃないけど


ついこの間流行った『ダンゴムシの飼い方Tシャツ』
あれはクソダサいと思った

あれをもし着て来たら……



…………帰ろう



まぁ、今日の私は浴衣だしダサい云々は心配いらないだろう……多分




「はぁぁぁ……そろそろ伯母さんのとこ行こ……」



浴衣一式も化粧道具も髪飾りも全て伯母さん家にある

まだ全然早いが、準備の時間を考えたら十分だろう



やれ化粧だ、やれヘアアレンジだとやられるのは気が進まないが、祭りはなんだか楽しみだ

ちょっと浮かれ気味の自分がいるのも、腑に落ちないな……



重い腰を上げ、財布などが入った小さなポーチを持つ



玄関に着いて靴を履き、出る前にリビングを一度振り返り



「行ってきます、お父さん、お母さん」



そう呟いてからドアを開け、鍵を掛けた

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堕天使☆(プロフ) - 変人です!さん» ありがとうございます!つ、疲れが消えた!?そこまで言ってくれて感激です!これからも頑張ります!! (2016年11月27日 8時) (レス) id: 160ac44d52 (このIDを非表示/違反報告)
変人です! - サイコーです!! 日々のストレス&疲れが、一気に消えました! これから、頑張ってください!! (2016年11月27日 1時) (レス) id: e23e493c1e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:堕天使☆ | 作成日時:2016年10月17日 16時

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