【HQ!!】Q,｢女子との接し方｣とは

接し方No.26 ページ27

｢暑い……｣

｢アツイ!!｣

｢はい、暑い言ったやつ外周10週ー｣

｢今日は本っ当に暑くて熱中症になりそうですね!｣

｢工、外周20週｣

｢え!?｣



夏休みに入って早1週間

7月とは思えない程の暑さで、部員も私もバテバテになっていた


温度とか湿度とかそーゆーのは全く分からんが、ただただ『暑い』という言葉だけが口からこぼれる


暑くて辛いよりも、暑くて溶けるの方が見合ってるな



｢休憩ー、お前ら熱中症になるなよー｡なっても放置すっからな｣

｢なにそれ理不尽｣

｢私と鷲匠君だけでデカブツ運べるわけなかろう｣

｢おっしゃる通りで｣



と、言いつつも私が熱中症になりそうだ

部員にドリンクを配りながら、少しフラフラしている意識を感じてそう思った


大丈夫、大丈夫


ここで倒れたらどれだけ迷惑がかかるか

天童や瀬見に『言ってるそばから』なんて言われてしまう
最終的には『ゴリラだから大丈夫』という言葉で片付けられてしまう



…………殴りたい



普通美少女が倒れてたら助けるでしょうが


ふと、首元に冷たいものが当てられ、その反動で瀬見のボトルを投げ捨ててしまった



｢あぁ、瀬見のボトル!ま、いっか｣

｢おいコラ｣

｢こっちのセリフだコラァ｣

｢ったく、お前がちょっとフラついてたからアクエリ買ってきてやったのに｣

｢ファンタがよかった｣

｢文句言うんじゃねぇ｣

｢素直じゃないわね｣

｢こっちのセリフだゴリラ｣



すぐさま瀬見にドロップキックをお見舞いする

くたばれ瀬見
イケメンは死ね


瀬見からもらったアクエリを飲み、投げ捨ててしまったボトルを洗って作り直す


瀬見のためではない、こんな真夏に水分補給なしは流石にキツイからだ



｢あぁ青春したい｣

｢レッツ青春!｣

｢的確な殺意が天童に湧いた｣

｢俺は毎日青春してる｣

｢部活で、だろ？｣

｢いいや、恋愛的な青春｣

｢えっ｣

｢え？｣

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