接し方No.14 ページ15
『お願い』『嫌だ』の会話をずっと繰り返し、だんだんと昼休み終了の時刻が迫ってきた
佐久早はひたすら断り続ける私に諦めがついたのか、『いつか聞かせてもらうから』と言って弁当の袋を持って体育館に入って行った
やっと諦めてくれたか
食べ終えたパンの袋を体育館近くにあるゴミ箱にシュート
｢ダストボックスシュート!!!｣
｢黙れゴリラ｣
｢ﾊｧﾝ?｣
後ろから伸びてきた手に捕まった
頭の上に軽い衝撃が2回
振り返ればニコニコと裏がある笑顔で私を見下ろしている瀬見の姿が
憎い笑顔してんなオイ
いや、もうホントに
｢駆逐してやる｣
｢いきなりかよ｣
ガスガスと瀬見の腕をグーで殴ると『いてっ』と声を漏らす
フハハざまぁみろ
続けて足でも蹴ってやろうとすると、不意に腕を掴まれた
そして、いつものあの顔であの言葉を言う
｢ほんっとに可愛くねぇ！女の子の欠片もねぇな｣
『Aは世界で1番可愛い女の子だ！』
あ、まただ
またあの幻聴が聞こえた
聞きたくない嫌だ嫌だ
ガンガンと頭を殴られてるような痛みが走る
瀬見の顔がぼんやりと分からなくなっていく
このまま何も無くなれば良いのに
しかし、瀬見はそれを許してくれない
そして続けざまに私に言う
｢1から女磨きしてこいよ｣
『将来はどんな女の子になるのか楽しみねぇ』
普段なら軽く聞き流す瀬見の罵倒も、今日はなぜか聞き流す事が出来なかった
頭の中が真っ白になり、それと同時にもう既に届かないあの日々が鮮明に蘇ってきた
掴む事ができたらどれだけ幸せか
コイツには分かんないだろうな
｢嫌なら話しかけるなよ｣
｢は？｣
｢そんな風に思ってんなら私に話しかけんなよ!!!｣
｢は？何キレてんの｣
｢何も知らないくせに……｡もう、私に話しかけるな｣
最後に見たのは、瀬見の寂しげな顔だけだった
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堕天使☆(プロフ) - 変人です！さん» ありがとうございます！つ、疲れが消えた!?そこまで言ってくれて感激です！これからも頑張ります!! (2016年11月27日 8時) (
レス) id: 160ac44d52 (このIDを非表示/違反報告)
変人です！ - サイコーです！！ 日々のストレス&疲れが、一気に消えました！ これから、頑張ってください！！ (2016年11月27日 1時) (レス) id: e23e493c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：堕天使☆ | 作成日時：2016年10月17日 16時
