第4話 ページ6
sha side-
『すいません。あの……そういうノリは慣れてないので、手を退けていただきたい。』
sha「ご、ごめんな?」
俺は組んでいた肩を退ける。丁寧に肩をはらわれた。
(さっきトントンと大先生が触っても良かった癖に。)
俺は大先生に負けた事に腹がたち、ムスッとする。どう見ても大先生の方が汚い。
sha「俺そんな汚くないで。」
少し睨みながら言う。するとAは申し訳なさそうに謝る。
『汚いとかそういう意味では……ただ少し慣れないもので。』
さっきとは違い、背筋をピシッと伸ばし、ハキハキと喋るAに違和感を覚える。
周りの皆を見るが、同じ様に驚いているようだ。
ゾムに至っては眉をひそめ、物凄い疑いの目でAを見ていた。
ut「まあまあシャオちゃん、落ち着きなって。」
何も感じていないのか、大先生がいつものようにヘラヘラと笑う。
ut「ところで君さ。さっきと雰囲気違うけど、どうしたん?」
皆が聞きづらそうにしていた事をすんなり聞く。
コネシマが、本当お前何も考えてないのな、と言わんばかりの顔をする。
『あれ。まだ気付いていなかったんですか?』
クスッと嘲笑的に笑う。でも見下している感じはなく、子供に対して笑っている、そんな印象を受けた。
(なんか、嫌いやなぁ。子供扱いすんなや。)
em「どういう事ですか?」
『僕には人格が沢山ある。』
Aは、恥ずかしがる訳でもなく、言いよどむ訳でもなく、変わらずハキハキとした口調で言った。
zm 「やっぱり……やっぱりお前!多重人格者やんな!?」
ゾムが嬉しそうに前へ出てきた。さっきまでの険しい表情はどこへやら。今は、やっとスッキリしたわー、と喜んでいる。
『君は確か最初の……』
zm 「そうやで!!」
zm 「やっぱりかー。おかしいと思ってたんや。だって最初会ったときと全然雰囲気違ったんやもん。」
ゾムはよほど嬉しいのか、一人言を言いながらしきりに頷いている。
em「多重人格者は、自分が多重人格者だと分かるものなんですか?」
『知らない。僕達は少し変わっている。』
em「と言うと?」
『僕達人格は中から外の様子を見る事が出来る。』
sha「?」
『……簡単に言うと、ゲーム画面見てるみたいな感じ。』
(なんやアイツ。ムカつくな。)
『人格同士で、話す事だって可能だ。』
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人格 変動なし
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
