第28話 ページ33
zm side-
『俺は別に怒ってねぇが、気分わりぃわ。』
そう言って頭を搔くA。
何か良い言い訳は無いかと頭をフル回転させるが、いい案は浮かばず、下を向く。
kn「A?俺はお前の事信じとるで!?」
sha「せやで!!」
そんな2人を見たAは俺の方に視線を向け、「ふーん」と鼻を鳴らす。
『残念だなぁ、ゾム?』
その時のAの顔はよく覚えていない。
「じゃっ、部屋戻るわー。」と、会議室を出ていくAの声を聞きながら、
俺の目には未だに、
赤色のカーペットが映されていた。
夕食の時間になってもAが部屋から出て来ない。
あれから一日中、Aに謝ろうと考えていたが、誰もAことを見た人はいなかった。
食卓に集まった皆の空気は重い。
zm「グルッペン。俺、Aに謝って来る。」
そう言うとグルッペンは微笑み、
gr「もう遅いし、解散しよう。」
と、皆を返す。
俺はゆっくりとAの部屋に向かった。
Aと書かれたプレートが掛かる、扉の前にたった俺は、深く、深く、深呼吸をする。
覚悟を決め、扉を叩く。
コンコンと、自分が思ったよりも、高い音が鳴る。
zm「………A?今ええか?」
そう尋ねる。返事はない。
zm「A?おるんか?」
さっきよりも大きな声で尋ねる。
やはり………返事はない。
嫌な予感がした俺は、勢いよく扉を開ける。
この前訪ねた時と、
変わらない部屋の、
カーテンがはためいていた。
zm「A!?」
俺はそう言うと窓の方へとかけて行く。
下を覗き込むがAの姿はない。
部屋を見渡すと靴が無くなっており、Aが自分の意思で外に出たことが分かった。
インカムを繋ぎ、グルッペンに報告する。
zm<グルッペン!!Aがおらん!!>
gr<なっ!どういう事だ!?ゾム!!!>
zm<分からへん!!俺、追いかけてくる!!!>
そう言って俺はインカムを切った。
グルッペンが何やら話していたが、関係ない。
窓枠に足をかけると、高々とジャンプする。
(そう言えばここ4階だったなー)
そうゾムは少し不安に思いながらも、
(お前の隠してること、暴いたるで!!A!!!)
と、笑みを浮かべた。
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人格 変動なし
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます!!読んでいただいて本当嬉しいです!!!元気になりましたwwほんとありがとうございます!!! (2020年5月19日 14時) (レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます!私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています!他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です!これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください! (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ザック x他1人 | 作成日時:2019年10月17日 20時