第19話 ページ21
ht side-
エーミールから連絡が来て、もうすぐAが動物小屋に行くとの事だ。
余計な事を。Aが動物を虐めたりしたらどうするんだ。
ht「どう思う?外道丸。」
俺は側に立つ白馬に声をかける。返ってくるのは鳴き声だけ。
ht「そっか。会った事ないもんね。」
俺は外道丸を優しく撫でる。俺には動物などの言っている事がある程度分かる。
ht「大丈夫だよ。絶対守るから。」
不安そうに体を寄せてくる外道丸を抱きしめる。ふかふかだ。
《貴方は誰?》
聞こえてきた声に俺は焦る。これは花の声だ。Aが来たのだろうか。
俺は外道丸に声をかけると、花畑の方に向かった。もちろん刀を持って。
ht「……はあっ………はあ…」
花畑につくと乱れた息を整える。色とりどりの花達に似合わない黒色が見えた。
(Aだ。)
俺は物音を立てないように側にある木に隠れる。
《うふふ。くすぐったいよー。》
俺の不安とは裏腹に聞こえる花の声は楽しげだ。一方Aは何も喋らない。
ht「こんにちは。花が好きなの?」
Aに声をかける。あくまで善人のように、笑顔を心がけて。
それでも刀はいつでも出せる体制だ。抜かりはない。
『…………うん。』
突然話しかけられて驚いたのか、それとも嘘なのか、Aは間をあけて答える。
(オスマンがいたら良かったかな。)
ht「エミさんには動物小屋に来るって聞いてたんだけど……」
動物小屋と花畑は結構な距離がある。間違えたでは済まない。
『……花畑が見えた………花……好きだから。』
花が好きと言ったAの顔は嬉しそうだった。嘘をついているようには見えないが、人間は嘘が上手い。
ht「動物は?」
動物小屋に来ようとしていたと言う事は、動物も好きという事だろう。
生き物が好きな人に悪い人はいないと思っている。
『僕は……自分より小さいものが好きだから…』
Aは俺の目を見て言った。Aの青い目はとても綺麗で、見惚れてしまう。
ht「そっか。
ごめん。俺、君の事疑ってたよ。」
俺はそう言うと刀を置きながら、Aの横に座る。
Aは少し驚いた顔をしたのち、ホワっと笑う。
『ひとらんらんは……僕よりも小さい?』
そう言うとAは僕の頭を撫でる。
ht「んー。どうかなぁ。」
僕達は一緒に笑った。
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人格 10/????
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
