第18話 ページ20
em side-
俺は物音がした方へ音を立てないように歩く。すぐ近くの本棚に隠れ様子を伺う。
慎重に誰かがいる方を見る。黒髪、青い目……
em「Aさん?」
私が声をかけるとAは肩をビクッと揺らす。読んでいた本を後ろに隠すと、
『エ、エミさんどうしたん!?』
と焦った顔をしていた。怪しい、何を読んでいたんだろうか。
em「Aさん。何を読んでいたんですか?」
ズイっと顔を寄せ、威圧的に尋ねる。後ろに組んでいる手には、ナイフを持っている。
『何も読んでないってば!!ただぶらぶらしてただけ!』
嘘をついているからか、私から目をそらす。図書室でぶらぶらねぇ。
em「後ろに隠した本を出して下さい?」
私がそう言うと、無言になったAだが観念したかのように、おずおずと本を出してきた。
em「動物……図鑑?」
持っていた本の表紙を見ると、動物図鑑とデカデカ書いてあった。
よく観察するとAの周りには、植物図鑑や、昆虫図鑑などが散らばっていた。
『う"ぅ〜。俺は幼稚か?』
するとAが顔を少し赤くし、目を伏せながら尋ねてきた。
em「よ、幼稚などと思っていませんよ。勉強熱心なのは良い事です。」
私がそう褒めると顔を上げ「ほんとかぁ!!」と喜んでいた。幼稚だ((
em「なぜ動物図鑑を?」
図鑑を読む人は少ない。たくさんの本がある中、彼が図鑑ばかりを読んでいたのが気になった。
『ど、動物とか、生き物が好きなんだ。……悪いか?』
また顔を赤くして、睨みながら聞いてきた。全く怖くない。
em「いえ、悪くなどないですよ。
それと、Aさん?」
『な、なんだよ。』
em「自分の好きな物を恥じる必要はないですよ。」
Aはその言葉を聞くと、嬉しそうに目をキラキラさせる。
するとAさんは私に漢字などを聞いてくる。
懐かしい感覚に頬が緩む。昔はたくさんの人達に勉強を教えていた。
私が一通りの事を教えると
『エミさんすごいな!!!』
とAが嬉しそうにしていた。
em「Aさん。動物が好きなら、この後ひとらんさんのところに行ってみたらどうですか?」
私がそう教えると、Aさんは「俺動物触れないんだよ!!」と悲しそうにする。
em「そうだったんですか。……悪いことを教えました。」
するとAさんが「動物好きな奴他にいるから大丈夫。」と言ってくれた。
これでひとらんさんとも仲良くなってくれたら……
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人格 9/????
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ザックザク(プロフ) - 夢みた猫さん» コメントありがとうございます！！読んでいただいて本当嬉しいです！！！元気になりましたwwほんとありがとうございます！！！ (2020年5月19日 14時) (
レス) id: 4500345d4c (このIDを非表示/違反報告)
夢みた猫(プロフ) - 更新ありがとうございます！私は初コメですが、楽しく読ませてもらっています！他の方にはなかなかない設定なので内容はなんとなくではありますが覚えているので大丈夫です！これからも楽しく読ませていただきますので、頑張りすぎない程度に頑張ってください！ (2020年5月16日 14時) (レス) id: 1ac7f0a6ed (このIDを非表示/違反報告)
ザック(プロフ) - かなとさんありがとうございます!気付きませんでした。 (2019年10月17日 20時) (レス) id: 4cb8e8b04b (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月17日 20時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザック x他1人 | 作成日時：2019年10月17日 20時
