私の被害妄想彼氏。

ｃｈａｐｔｅｒ １８ ページ21

！！！！修司くん！
なんでこんなところに！
修司くんは私と原澤くんのもとへスタスタと歩いてくる。


原澤くんの方を向くと、
こう言った。



「ネズミ講の誘いならお断りです！」
私と原澤くんは硬直した。

「え？なに？誰コイツ」



いきなり変なこと言うから原澤くんビックリしてんじゃん。


「私の……彼氏」
私はちょっと申し訳なさそうに言った。


「え？」
原澤くんは目を大きく見開いてこちらを見たあと、何かひらめいたように修司くんに話しかけた。



「俺は、Aが好きだ！キミよりも。だから、別れてくれないか」


おいおい、なにを……。


「それはできない！」


おっと、男らしい。


「今話題の詐欺だな。相手を恋人にして親密な関係を作り、何百万もの金を借りさせる、悪徳な詐欺！！」

「わけ、わかんねぇ！」
うん、私も。


「これ以上Aちゃんに、何かしたら許さないからな！！」


別に何もされてないんですけど。
私は修司くんに手を引かれ、原澤くんをあとに残しお店を出た。

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