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・
『…何か悩んでるんでしょう。
私が相談乗りますよ、上司として。
ね、キム テヒョンさん。』
彼の近くに私も座り込み、そんなことを言ってみる。
意外と上司という響き、悪くない。
数分の沈黙の後、ぽつりぽつりと話し始めた。
「……俺、今日めちゃくちゃ緊張してました。変な時期の新入社員だし。同期なんていないでしょ？」
『まあ。』
「でも、たまたま同い年の女の人が俺の上司になって。……名前は言わないですけど。」
もう全部言っているようなものだけど。
『…それでその人がどうかしたんですか？』
「俺、緊張しながらも言ったんです。
敬語嫌ですって。仲良くなりたくって。
そしたら、考えておきますって言ってくれたんですよ。」
『…ならいいじゃないですか。』
「でももう一人同い年で仲良くなった人がいるんですけど、その人とはタメ口で下の名前で呼び合って、冗談も言い合って、なにより楽しそうなんです。
プライベートと仕事は分けるって言ってたのに、友達みたいに仲良くて。」
『…なるほど。』
「…いいなぁ、って思いました。」
最後になるにつれてだんだん声が小さくなって、聞き取りづらかったけど、
要するに私と仲良くなりたい、と。
でも、でもだよ？
『…その人とは今のままの関係が一番いいかもしれないですよ？…あとで後悔するかも。』
臆病者の私は、怖くて仕方ない。
あなたにとって、私にとって、
大切な人となってしまったら失ったときに苦しいから。
でも彼はそんなのお構いなしに、
「俺は一人で高級ハンバーグを食べるより、
二人で協力して作った手作りハンバーグを食べる方が、
何百倍も美味しくて満腹になると思います。」
意味不明なことを、
だけどどこかあったかくて
素敵なことを言う。
だから思ったんだ。
今度はきっと大丈夫かもしれない、って。
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k-pop大好き - とても、切ないお話でした。。推しがテテなので、過去に失った大切な人がテテと知ってモヤモヤしました。。最後、テテが主人公を呼んだ時に涙が止まりませんでした。。 (2021年1月4日 13時) (
レス) id: 148acec4a4 (このIDを非表示/違反報告)
kore(プロフ) - あきさん» あき様、コメントありがとうございます。面白いと言っていただけて嬉しいです…！私も書きながらどんよりした気持ちになりましたね…。なのでハッピーケース！！ハッピーになってもらえたらなと思います！！ (2020年10月9日 22時) (レス) id: 2761e1482c (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 読み進めていくなかで覚える違和感、最後の一行ですっきりしました。が、気持ちは、、、泣。どうかハッピーケースが訪れますように！とても面白かったです！！他のお話の更新も楽しみにしてます。 (2020年9月7日 1時) (レス) id: 93ffcf3bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バム. | 作成日時：2020年9月6日 3時
