男子中学生。【テニプリ】

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行ってくる。と友達に軽く知らせ席を立つ









「(幸村が呼ぶの珍しいな…部活で何か知ったけ…)」







「(……いや、怒らせてしまったかも…)」








何故ならドアの前で立つ幸村は物凄く不機嫌だからである。








幸村とは挨拶か、業務連絡ぐらいしか会話をし無いためいつも愛想が良い笑顔をくらいしか見たことがない





もしかしたら今朝走り込みで教室に入ったのがバレたのかもしれない。









幸村 精市





私と同じ学年でありテニス部部長。



1年生の頃は一緒に花壇で花に水を上げるのが日課になっていたが、いつの間にかその日課は終わっていた。




実を言うと1年生の頃に仲良かった幸村がテニス部に、入ったから私はマネージャーとして入った。



一番最初に冷たくなってしまった人だ。









「(遅刻したら部全体のせいになるもんなぁ…)」








絶対怒られる…。と重い足取り幸村のもとへ向かう。









「…どうしたの？幸村」






いまだに不機嫌顔の幸村に恐る恐る話しかける。

美人の不機嫌顔ほど怖いものは無い。









「……今朝の事なんだけどさ…」








不機嫌そうな顔からだんだん緊張している様な顔に変わっていく。






そういえば、遅刻すると教えてくれたのは幸村だった。
だから絶対に滑り込んだことはバレてる…







「け、今朝は、遅刻しそうになってごめん…。
でも！、赤也は私を手伝ってくれてただけだから…」







幸村の圧がビックリするほど怖い…

せめて赤也には被害を与えないように赤也の事を庇う









「え？……あぁ、片付けをしてて遅れたんなら別に文句はないよ｣









一瞬なんの事か分からないという表情で私を見てきた幸村。









「(あれ？この事を怒ってたんじゃないの…？)」









じゃ、何で…。と不思議に、思いボソッと呟いたのが幸村にも聞こえたのだろうか。




緊張したような顔になる









「いや、…今朝、君と赤也が何か話してたから……」






頬をちょっと赤らめ目線を合わす幸村。







「何話してたのかな、って……」

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