男子中学生。【テニプリ】

14 ページ15

「何？どうかしたの？」





隣の席の人とは授業中に話すくらいでわざわざ
学校が終わったのに話かけるのは珍しい。







「…あのよ」





口ごもったようにボソリと呟く。









「(あ、知ってる。この感じ)」







年に数回体験するこの感じ。
周りには誰もおらず私達2人だけになっていた。



流石にこの雰囲気で話す内容の察しは着く。





すると自然に頬が赤く染まっていく









「Aさ…好きな奴とか、いんの？…」









私につられるように隣の席の人もどんどん顔が赤くなっていく









あー、私告白されるんだ。








頭では冷静な判断が出来ているが口は物凄く上手く回らない。








「い、いないかな…。」







なんで私がこんなにテンパらなくてはいけないのだろうか。

私が告白するわけでもないのに…






正直隣の席の人と付き合うことは想像できない。
普通に友達と思って接していたため恋愛感情は持っていないのだ。






そもそも部活に支障が出るため誰とも付き合う気は無い。









「(友達のままでいたかったのに…。)」









我ながら最低な考えだとは思う


私は告白された相手とはその後にいつも通り友達に戻れる自信はない。









「ならさ、俺の事どう思ってる？」









もうすぐ告白されそう。








「(明日から気まづくなるな…。まだ席替えまで時間あるのに…)」







そんな事より部活は大丈夫なのだろうか。
そろそろ皆着替え終わった頃だと思うが



早く行きたいな…。









「…Aが部活に行きたいと思っている確率、98%」

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す