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一定の音程がスマートフォンから流れてきている。
バイブレーション。
薄暗い部屋では青白いライトがより一層映えていて、私のポケットから輝いている。
スマホの画面を見て私は、かひゅ、と息を飲み込んだ。
"瑠花"からの着信である。
赤と緑のボタンが綺麗に写っていて。私は怒りでスマホを投げ捨てそうだった。
「A、無理して出なくてもいいよ」
「........」
頭上から優しい声が聞こえてきた。
つい、甘えたくなってしまうし電話なんて出たくない。今、このスマホに表示されているこの文字は私を苛立ちに包ませる。
拒否と応答。
その2択が迫られている。
赤いボタンに指を動かした。どうしよう、押してしまおうか。どうせならもう瑠花の連絡先も母さんも父さんも、みんなの連絡先なんて要らない。
今すぐ電話を切って、他人として過ごしたい。
のに、
私は、怒りとは違うこの感情に支配され、応答という文字を押してしまった。
自分でも驚いた。
何故、何故だ？私は何故緑のボタンを押した？自ら地獄への道に片足を踏み入れたような、そんな事だぞ？
嫌ならやらなければいい。もう縁は切れたんだから。
けど、スマホから聞こえてくる声は震えていて。
『お、お姉ちゃん......よかったぁ、出てくれて...』
スマホを耳に当てる気にもなれずスピーカーで流す。絵心には申し訳なかった。
「.........ごめん、絵心。廊下で話してくる」
「A.........＿＿＿＿＿＿＿＿
わかった、けど、何かあった時ようにすぐに出れるようにしとくから」
「うん、ありがとう」
もう一度ぎゅう、と痛くなるほどに抱きしめられて。
大丈夫。もうこれで全てが終わる。
あとは、瑠花と話して、終わりにしよう。この腐り切った家族から、人生から、
終止符を打つんだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
AM 6:42＿＿＿＿＿＿＿＿廊下
『Aお姉ちゃん、もう、戻ってこないの？』
「.....＿＿＿＿もう、戻ることはないよ。これは私が決めた事だからもう変えることはない」
「だから、瑠花との連絡もこれで最後にしよう」
廊下の壁にもたれかかる。
冷たい壁が私の背中を冷やしてきて、疲れ切った体にはちょうど良かったみたいだ。
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たろ。(プロフ) - こっちも書いて♡（うちわ）あんまり興味なかったけどこの作品読んで絵心さんいいな…と思いました！千切くん推しだけど絵心さんと帝襟さんの優しさに溺れたい…好きになっちゃうじゃんこんなの！ (5月3日 14時) (
レス) @page19 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 更新楽しみにしてます🙂冴くんとかの見てみたいです (4月23日 13時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
そっち - 面白くて、一気読みしました！カウセリング蜂楽くんもお願いしたいです！主様のペースで、更新待ってます！応援してます！ (6月19日 18時) (レス) id: 5bcd0bb3ca (このIDを非表示/違反報告)
イースと(プロフ) - この小説が大好きでやってきました。カウンセリングですが、 蟻生くんとか斬鉄くんとか見てみたいです！糸師凛くんは想像がつかないのですが、見てみたさもあります()もし、お書きできるようなら書いて頂けるのならすごく嬉しいです！これからも応援してます！！ (2023年4月8日 0時) (レス) id: 8d010d40d8 (このIDを非表示/違反報告)
由花 - ひおりんのカウンセリング書いてくれるのはありがたいです✨やっぱり氷織・烏・乙夜は必要だと思います (2023年4月6日 10時) (レス) @page7 id: 4bd4611197 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間 x他1人 | 作成日時：2023年4月4日 10時
