16話 ページ18
ギロっとこちらを睨んでくるなおさんを不思議に思いながら私は目の前に置かれた食事を見る
シチューらしい
湯気がホカホカと立ち上がり
いい香りが辺りに充満している
昨日何も食べてなかったからか
お腹が減っている
いち早く食べたい
gr「いただきます」
この世界にもいただきますの文化はあるんだな
「いただきます」
私がシチューを口に運ぶと
となりのなおさんがニヤリとこちらに笑みを向けてきた
なんだろうと思いながらシチューを食べているところ
いきなり吐き気とめまいがしてきた
くらくらしてちゃんと前が見えない
ほかの幹部達は内ゲバしているようで私のことはお構い無し
そんな中グルッぺンだけが私のことを見ていた
なにがあったんだ、と思うような不安そうな瞳をこちらに向けてくる
いきなりの吐き気につい口を手で隠す
「ｺﾞﾎｯ...ｶﾞﾊｯ.....ﾊｧｯ...ﾊｧｯ....ｵｴｯ....ｶﾞｯ....」
口を隠した手のひらに生暖かい感覚がする
不愉快だ
私は手を洗いに行こうと思い立ち上がるが上手く立てない
その時私は自身の手のひらを見る
その手に着いていたのは吐瀉物でもなんでもない
"血"だった
ﾋｭｯ、と息が詰まる感覚がする
上手く喋れなくてパクパクと餌を待っている金魚のような行動をしてしまう
幹部達は私の異変に気づいたのか私の方を見てくる
なおさんはニヤニヤとしたまんま自身の食事を呑気に口に運んでいた
私は幹部のみんなに迷惑をかけたくなかった
手のひらに着いた血をティッシュで拭き取り
なんとかその場を収めようとする
だが、グルッぺンがその時口を開いた
gr「.....A」
gr「俺が言いたいことは分かるよな」
彼のバリトンボイスが食堂に響く
さっきまで騒がしかった幹部たちは一気に静かになり私の方を一斉に見てくる
私はグルッぺンが"言いたいこと"を察した
察したくなかった
そんなことを思いながら自分の服をクシャクシャになるまで握りしめ
頭痛のする頭になんとか慣れようとする
「ｯ.......」
「今の私がｯ.....喋れるｯ....とでも...ｯ..？」
gr「そうか」
gr「なら言わなくてもいいが」
ニヤリと笑ってくるグルッぺンにイラッときながらも私は困惑している幹部と少し焦っているなおさん達を見ながら口を開く
「このシチュー」
「毒が入ってます」
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るきあ(プロフ) - なおちゃんルートが良いんですけど投票…負けるな（泣） (2022年1月14日 0時) (
レス) @page35 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
ネオ(プロフ) - コメント失礼します！私個人としてはにじさんじが読みたいです！よろしくお願いいたします。 (2022年1月5日 12時) (レス) @page47 id: 87cf425ade (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - 西園寺麗奈さん» コメントありがとうございます！文ストですね！票に入れておきます！！！！ｺﾒﾝﾄｱﾘｶﾞﾃｪ⤴︎ ⤴︎⤴︎ (2022年1月5日 11時) (レス) id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺麗奈(プロフ) - 初コメ失礼します！いつも応援させていただいております…！個人的には文ｽﾄが読みたいです…よろしくお願いします！ (2022年1月5日 11時) (レス) @page47 id: 187d02f989 (このIDを非表示/違反報告)
チヒロ(プロフ) - ちょい遅くなりましたがアンケート終了させて頂きます！ (2021年12月16日 5時) (レス) id: d9d34f6376 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間 | 作成日時：2021年11月23日 11時
