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落ちる ページ43

今すぐ会いたい。


そんなメッセージが届いたのは、ちょうど家に着いたときくらいだった。
今日の宇髄くんは難しい顔をして何か考え込んでいたようだったけど、宇髄くんの方こそ疲れていたんじゃないかなぁ。

仕方ない、行くか。


『こんばんは〜』

「よ、ここまで歩き?危ねぇな、迎えに行けばよかった」

出てくるなりそんなことを言われても。


「急に呼び出してごめんな」

『別にいいよ』

こんな夜更けに突然会いたいと言われたら、嫌な気はしないし期待する。

分かっててやってるんじゃないかと思う。


『…で、どうしたの?』

「んー、借りてたペン返してなかったなって」

『そんなの学校でいいのに』

間違いない、と宇髄くんは破顔する。


『…疲れてるんじゃない?』

「あ?」

『宇髄くんこそ、自分が頑張ってる自覚無さそうだし』

この前言われたことをそのまま返す。
宇髄くんも気づいたようで、苦々しげに笑う。

「こりゃ派手に堪んねぇな…ありがとな」

そう言って、暖かいコーヒーを持ってくる。

芳しい香りに包まれる。


「俺が疲れてるっていうのはその通りかもな。
…なんか、いきなりAの顔が見たくなった」

職場でも会っていたのに、とは言えない。

やっぱり純粋に嬉しい。

コーヒーに口を付ける。
熱すぎず、ぬるすぎずちょうどいい。


じっと見つめられていて気まずいけど。


『…どうしたの?』

「いや、口に合うかなって」

『この味、好きだよ』

「それならよかった」

形は同じだけど、柄が少し違うマグカップ。
来客用かな。


それから、いくつか会話を交わして。

十分ほどで瞼が重たくなってきた。

「…眠たそうだな」

『うん、なんか眠たいなぁ…』

疲れてるのかなぁ。

「泊まってく?」

普段の私であれば、急で悪いとか着替えのこととか色々考えただろうが、
考える気力もなかった。

もう睡魔に負けそうだった私は

最後の力を振り絞るように頷いた。

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いのり(プロフ) - ゆんさん» 気に入っていただけたようで嬉しいですっっ( ; ; )応援ありがとうございます、頑張ります!! (2022年2月10日 15時) (レス) id: 13648d0b87 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - めっちゃ好きです、この歪んだ宇髄さん……前から拝読しておりましたが、好みすぎてコメントしちゃいました(笑)これからも無理のない範囲で更新頑張ってください♪楽しみにしています😌 (2022年2月8日 7時) (レス) id: 45bbc3e57c (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - *カスミソウ*さん» ありがとうございます♪ここからも拗れまくります!ぜひお付き合いくださいー!! (2022年2月2日 6時) (レス) id: 13648d0b87 (このIDを非表示/違反報告)
*カスミソウ*(プロフ) - 読ませていただきました!なんともいえない2人の関係にきゅんとしながら見ております!とっても面白かったです!次の更新も楽しみにしております(*^^*) (2022年1月29日 11時) (レス) @page34 id: b38fa73fcf (このIDを非表示/違反報告)
いのり(プロフ) - まっひーさん» かっこいいの分かります(*´꒳`*)コメントありがとうございます! (2021年12月26日 12時) (レス) id: 14af0b5718 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いのり | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年8月31日 6時

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