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回想-訪問 ページ7

初めて実弥の家に行く前日、寝られなかった気がする。

うーん、その頃はまだなんとも思ってなかったはずなんだけどなあ。
やっぱり異性ってだけで意識するのか、大学生にもなって…

私のこの絶望的なまでの免疫の無さとはいったい?

まあそんなこと今はどうでもよくて

『なんか緊張する…』

「なんで」

『ワカリマセン…』

「友達連れてくっつったらあいつら楽しみにしてるぜ」

『ソウナンデスカ』

友達って思っててくれたんだ…
いやそうだと思うけど、友達なんて言いそうな風体じゃないし…

とっても失礼なことを考えているともう到着。

近いから当たり前か。


「ただいま、連れてきたぜェ」

『お、お邪魔シマース』

おお…うちの4倍くらい広そうだ…
まあ人の多さが違うからね!

すると、地響きのような足音を立てて勢いよく駆けてきた玄弥くん。

「待って…友達って、女の人だったの!?
………言ってよ!」

「なんで言わなきゃいけねぇんだァ」

「えっ女の子なのー?」

「カノジョだー!」

「さねみ兄ちゃんにカノジョができた!」

ちびちゃんたちも元気に出てくる。

「そういうんじゃねェよ。この姉ちゃんに失礼だろ」

実弥はすっとしゃがんで小さな弟の頭をわしゃわしゃと撫でた。

『…かわいい』

「あァ?」

『めちゃくちゃかわいいねこの子たち!
毎日この子たちに出迎えられてるの?楽園…』

「お、おう」

やっぱり来世は不死川くんに成り代わってやる、と言った気がする。

それから小柄で綺麗なお母様が出てきて、ごあいさつ。

『玄弥くん、寿美ちゃん、ことちゃん、貞子ちゃん、弘くん、就弥くん』

「すごーい!もう覚えたんだ!」

『まぁね、かわいい子の名前を覚えるのは得意!』

「どういう特技?」

『どやどや。あ、お姉ちゃんお菓子持ってきたんだよ。
食べたい人ー』

「「「「「はーい!」」」」」

「津城、それ貸せやァ、皿に出してくるからよ」

『うん、ありがとう!』

実弥が行ってしまうと、みんなが詰め寄ってきた。

「…ねぇねぇ、さねみ兄ちゃんのこと好き?」

「カノジョじゃないの?」

「付き合ってないの?」

言葉の意味も分からずに言ってる感じだ。かわいい。

『ぜーんぜん。ただのお友達』

「ちぇ、やっとさねみ兄ちゃんにカノジョができたと思ったのに」

『でも、彼女なんてすぐできるでしょ?実弥兄ちゃんなら』

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作者名:いのり | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年6月7日 19時

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